高階良子「魔性の祭壇」(1988年2月5日初版発行)
・「第一話 燃える妖星」
「飛び降り自殺の巻き添えを食って、病院に運び込まれた男性。
軽い脳震盪で済んだものの、彼は記憶喪失になっていることに気づく。
戸惑う彼の前に、身内と名乗る少女が現れる。
彼は少女の邸に連れてこられるが、少女と彼とは全く赤の他人であった。
しかし、この不思議な少女、鮎川エリに武史は強く惹かれる。
彼は邸に一晩泊まることとなり、その時に、上着の内ポケットから伝票を見つける。そこには「小松崎祐」という名前が書かれていた。
その夜、祭服に身を包んだエリが資産家の中年男性から心臓を掴み出し、ゾンビ(?)に変える夢を見る。
翌日、彼は邸を辞去して、「小松崎祐」の住所を訪ねる。
すると、若い男に家の中に引きずり込まれ、「ククルカンの石」の在り処について詰問される。
若い男に乱暴されていた老人の機転により、彼はその場を逃れることができたが、やがて、マヤの予言書にまつわる、奇怪な事件の渦中に身を置くこととなる。
「ククルカンの石」とは? そして、彼の正体は…?」
・「第二話 魔性の祭壇」
「駆け出し記者の小松崎祐と鮎川エリは、祐の養父が残した家でささやかな生活を送っていた。
エリの魔性を抑えるために、祐はエリの外出をなるべく控えさせ、ザクロを食べさせて、血の欲求を満たしていた。
ある日、エリが買い物に出た時、スーパーでエルと名乗る子供が彼女に付いて来てしまう。
どうも家庭で虐待を受けているようで、祐とエリはエルをしばらく家に置いておくことにする。
しかし、それはエリの秘密を知るピサロ・ガルシラーソの罠であった…」
・「良子のコーヒーブレーク」
高階良子先生へのインタビューです。
平成27年5月25・26日 ページ作成・執筆