サイキ敬子「さまよえる悪霊」(1991年9月30日発行)

・「第一話/さまよえる悪霊」
「校舎の屋上から飛び降り自殺した女子生徒。
 彼女が、田村真保と恋仲にある岡野茂樹に告白して、断られた直後の事件であった。
 失恋故の自殺と思われたが、真保は茂樹にまとわりつく女生徒の霊をたびたび視る。
 寺の息子である教師、経心は女生徒の冥福を祈るが、女生徒の霊の陰に、もう一つ別の霊が糸を引いていた…」

・「第二話/呪われた主役」
「演劇部が文化祭にて催す、戦国時代の悲恋物語を題材とした劇。
 しかし、ヒロイン役が次々と災難に遭い、ヒロインの役が真保にまわってくる。
 仕方なく引き受けた真保だが、甲冑をまとった骸骨の亡霊に襲われる。
 経心は呪詛の存在に気付くが、時すでに遅く…」

・「第三話/邪霊の罠」
「公園の片隅で起こった、女生徒の絞殺事件。何者かが暴行しようとして、抵抗されたので、絞殺したものと見られた。
 その女生徒の恋人だった植田正人は悲嘆に暮れる。
 彼は犯人ではないと否認しているが、しばしば殺された女生徒の霊に付きまとわれていた。
 そして、事件を探ると、殺された女性とは妊娠していた…」

・「第四話/禁断の呪法」
「相次ぐ、女生徒の失踪事件。
 それは、経心が陰陽道を習っていた時の同窓「しょうよう(漢字変換できず)」の仕業だった。
 陰陽道の師の息子であった「しょうよう」は、二匹の鬼を操り、人の身体は鬼の餌、魂は自分の役使にする。
 真保を「しょうよう」に狙われ、経心と茂樹は「しょうよう」に立ち向かう…」

 
平成27年1月25日 ページ作成・執筆

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