高階良子「銀色の谷」(1983年11月20日初版・12月15日再版発行)

 収録作品

・「銀色の谷」(「希望の友」昭和52年9月号〜12月号)
「夢見がちで、活動的な理奈。  彼女は遊びに出かけた丘で、岡崎二郎と名乗る青年と出会う。
 二郎は記憶喪失にかかっており、彼は理奈に銀色の蝶の面影を見出す。
 彼に残された、唯一の記憶は、銀色の谷…そして、銀色の蝶。
 理奈と二郎は互いに惹かれあい、二人で銀色の谷に行くことを約束するが…」

・「とべない鳥」(「希望の友」昭和48年2月号)
「堤という青年がある屋敷を訪れる。
 彼はある老人の依頼により、赤ん坊の頃にこの屋敷に引き取られた老人の孫娘、冬美を引き取りに来たのだった。
 が、屋敷に住む婦人は冬美を愛しているからと渡すことを拒む。
 また、冬美は視力を失っていた…」

・「雨あがりの朝」(「別冊フレンド」昭和44年6月号)
「両親や教師の望みのままに、がり勉を続ける菅原美津枝。
 しかし、彼女の前に、自由奔放な竹内が現れ、彼女に自由の楽しさを教える。
 美津枝は物思いに耽るようになり、成績が落ちていく。
 このことを大人たちは竹内のせいにして、目の敵にするようになる…」

・「青い雨の追憶」(「別冊フレンド」昭和46年1月号)
「恋人を殺した容疑をかけられ、逃亡中の大崎エミ。
 彼女は、知り合いの城治の屋敷に匿われる。
 召使の老婆と二人だけで住む城治は、エミを隠し部屋に案内する…」

平成27年7月8日 作成・執筆

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