ひよどり祥子「死人の声をきくがよいH」(2017年3月1日初版発行)

 岸田純は霊視能力を持つ、虚弱な高校生。(鼻血は怪異の予兆。)
 彼のそばには幼なじみで非業の死を遂げた早川涼子の霊が常に寄り添っていた。(意思疎通は常に身振り手振り。)
 二人(?)は様々な怪事件に巻き込まれるのだが…。

・「第52話 Night of the Cats」(「チャンピオンRED」2016年9月号)
「ある日、純は猫が人語を話すのを耳にする。
 動物と話す能力が身に付いたのかと思うが、どうやらわかるのは猫だけであった。
 ある時、純は猫たちが一斉に路地の奥に向かっているのを目にする。
 後をつけてみると、廃屋の中で猫たちが人間の死体を貪り喰っていた。
 純は警察を呼ぶが、警察が駆けつけた時には死体など影も形もない。
 数日後の夜、純が何ものかに呼ばれ、目覚めると…」

・「第53話 見覚えのある家」(「チャンピオンRED」2016年10月号)
「土砂降りにあい、純と式野は山中の西洋屋敷に駆け込む。
 屋敷は別荘のようで、誰もいないのかと思いきや、道に迷った初老の夫婦が先に来ていた。
 式野と夫婦はこの屋敷に見覚えがあると感じていたが、夫婦はふと気づく。
 夫婦はアンティークショップを経営していたが、昔、扱っていたドールハウスと内装が一緒であった。
 また、式野も幼い頃、ドールハウスを持っており、純も先日、フリーマーケットでボロボロのドールハウスを目にしていた。
 その時、窓外に何者かの気配が…」

・「第54話 不仲な悪霊たち」(「チャンピオンRED」2016年11月号)
「ある日、純が川沿いの道を通りかかると、警察が男性のバラバラ死体の捜査をしていた。
 運悪く、純はバラバラ死体の霊にとり憑かれ、しかも、駅では女性の飛び込み自殺に遭遇してしまい、女性のバラバラ幽霊にもとり憑かれる。
 テレビのニュースによると、自殺した女性は男性のバラバラ殺人の犯人らしい。
 この二人の霊は死んでからも喧嘩をするが、更にこのカップルは…」

・「第55話 ゴーストレクイエム Part1」(「チャンピオンRED」2016年12月号)
「八代が属する霊道神人会。
 彼らは「ゴースト」について調査を進め、「ゴースト」と邪神が大きく関係していることを突き止める。
 邪神のパワーをコントロールすることができれば世界征服も可能で、彼らは「ゴースト」の確保に乗り出す。
 そして、超能力者に念写した写真に写っていたのは岸田純であった…」

・「第56話 ゴーストレクイエム Part2」(「チャンピオンRED」2017年1月号)
「一方の「ゴースト」は自分のライバルとなる「使徒」を次々と葬り去っていた。
 そんな彼女の前に早川涼子の霊が現れる。
 早川が「ゴースト」に見せた映像には…」

・「第57話 ゴーストレクイエム Part3」(「チャンピオンRED」2017年2月号)
「絶体絶命の純。
 彼を助けるため、「ゴースト」は霊道神人会の本部に乗り込む。
 純と「ゴースト」のファースト・コンタクトは…?」

 「ゴーストレクイエム」はかなりの力作ですが、非常に血生臭い内容なので、オチの効いた短編である「Night of the Cats」や「不仲な悪霊たち」の方が個人的には好みです。
 まあ、短編の方もきっちりグロ描写は挿入されているんですけどね…。

2025年9月12・16日 ページ作成・執筆

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