大迫純一「あやかし通信『怪』」(2002年6月18日第一刷発行)
・「第一夜」〜「幽霊」についての話
・「第二夜」〜「金縛り」、「半身のもの」についての話
・「第三夜」〜オートバイや車に関する怪談話
・「第四夜」〜「心霊写真」「心霊映像」そして「霊の声の入ったカセットテープ」についての話
・「第五夜」〜「何でもあり」な奇妙な話
・「第六夜」〜作者がアクション・タレントをしていた時に経験した奇怪な話
・「第七夜」〜「妖怪」についての話
・「第八夜」〜「妖怪」についての話の続き
・「第九夜」〜最後の夜、これから話すのは「あなたの話」…
故・大迫純一先生(1962〜2010)が1991年に発表した実話怪談本の名著「あやかし通信−九夜でおくる怖い話」(実業之日本社)に加筆訂正を加え、ハルキ・ホラー文庫で再刊したものです。
実話怪談だけでなく、都市怪談の領域も広くカバーし、有名な「きじまさん」の話をはじめ、どこかで聞いたことがあるような怪談話が多数紹介されております。
また、作者の広く、また、マニアックな交流関係から、故・聖咲奇氏や三枝徹氏の体験談が収録されているのも嬉しいところ。(注1)
個人的には、作者の体験談が色濃く反映された第六夜が圧倒的に面白く、一般にはなじみのない「アクション・タレント」の世界について垣間見ることができます。
それと、余談ではありますが、大迫純一先生は「大幽霊屋敷〜浜村淳の実話怪談〜」(PS)に関係しており、「第七夜」の「首なし地蔵」のエピソードはゲームに使われていたはず…。(プレイしたのがかなり前なので、記憶はおぼろげですが、「首なし地蔵に首がある〜」という浜村淳の語りははっきり覚えております。)
単行本の表紙&各章の扉絵には槻城ゆう子先生が美麗だけどしんしんと不気味なイラストがあり、本書の雰囲気を盛り上げております。
槻城ゆう子先生は病気等いろいろあったようですが、今もなお積極的に活動中で、いつかクトゥルフ神話絡みの「召喚の蛮名」を紹介したいものです。
2026年6月1日 ページ作成・執筆