大石ロミー・著者/雨宮理真・漫画「自殺投票」(2020年7月21日第1刷発行)

 「自殺投票」はグループチャットに突如現れる、謎のアカウント。
 チャットのメンバーは午前0時に自殺してほしいメンバーを投票しなければならない。(もしも、誰も投票しなかったら、全員死亡。)
 次は、当選者以外のメンバーで次に自殺方法を決め、当選者は12時間後の正午までに自殺しなければならない。
 そして、最後の二人になった時、どちらかが〈自殺志願〉するよう要求されるのだが…。(二人ともしなかったら、両方死亡。)
 生き残るのは誰…?

・「自殺投票」
 登場するのは、中学卒業を目前とした塩月亜佑美、河波友理奈、田邉佐知子、山志谷千穂、戸谷春香の五人。
 彼女たちは大の仲良しであったが、「自殺投票」に巻き込まれたことで、命を取るか友情を取るかの選択に迫られる…。

・「自殺投票 ―全員、有権者―」
 舞台はある大学の映画研究部の合宿宿。
 メンバーは七人。
 三年生 亀和田周吾(部長)
 三年生 小田原祥子
 二年生 千藤海斗
 二年生 熊須邦臣
 二年生 冴羽汐音
 一年生 山荘圭太郎
 一年生 本所佳織
 この「自殺投票」では当選者が自殺しなかった場合、当選者が最も大切にしている人間が心臓麻痺で死んでしまう。
 裏切りと狂気が交錯する中、千藤海斗は、愛する人を守るため、真相を突き止めようとするが…。

 これはネット小説なのでしょうか?(注1)
 内容は最近、流行り(?)の「デス・ゲームもの」です。
 戯曲のような感じで、文章のほとんどがチャットなのですが、それでは盛り上がりに欠けると考えたのか、人物紹介や山場となるシーンは漫画になってます。
 そのため、内容は薄く、30分ぐらいで全部読めました。
 スマホでサクッと読むぶんにはちょうどいいのかもしれませんが、よくよく考えると釈然としないことばかりで、特にラストが両話とも納得できませんでした。
 でも、まあ、それなりには面白かったので、暇つぶしにはいいと思います。

・注1
 私は基本、ネットに関することには疎いです。
 チャットに関しても、ラインすらやっていない有様です。
 厳密に言うと、前には大学のクラスメートに勧められて、やってはおりました。
 ただ、スマホを変えた際に、何故かラインが使えなくなってしまったのです。
 まあ、やっていた時も大して書き込みはしてなかったので、特に生活に支障はなく、そのままになりました。
 そういうわけですので、もしも、このページを私の大学時の知り合いの方が見ておりましたなら、ラインに顔を出さなくなったのはそういう事情があったのだと了承してくださいませ。

書籍・リストに戻る

メインページに戻る