吉川うたた「すっくと狐F」(1997年11月1日初版第1刷発行)

 松下実花(まつした・じっか)は丙午生まれのボーイッシュな女の子。
 彼女の通う学校近くの七ツ森神社には玄狐(くろぎつね)の唱(となう)が祀られており、彼女は唱が力を取り戻す手助けをする。
 以来、実花と唱は様々な怪異と直面することに…。

・「八狐子」(1997年「月刊ホラーM」4月号)
「(「初午」「鬼市」の続き)
 稲荷の襲撃者…それは予想以上に強敵であった。
 唱は髪を奪われ、実花の前から姿を消す。
 更に、町では人々が次々と鬼に憑依されていく。
 それは八狐子という中国の妖怪の仕業であった。
 そして、八狐子に指示を出していたのは青丘(せいきゅう)の為終(しおう)であったが、その正体は…?」

・「召鬼楼」(1997年「月刊ホラーM」5月号)
「一夜明けると、町の中に巨大な壁を持つ楼閣ができる。
 そこは「あの方の居城」とのことで、唱はそこにいるらしい。
 夜、実花と弓弦はその壁を上り城に潜入する。
 その頃、叶や与も状況を打破すべく動き始めていた…」

・「双狐@」(1997年「月刊ホラーM」6月号)
「妖奇を引き寄せる召妖幡を奪うため、叶と与は楼閣に殴り込みをかける。
 その騒ぎに乗じて、実花と弓弦は唱を捜すが、途中、実花は出口のない部屋に入り込む。
 一方、唱も牢屋から逃げ出しており、二人は再会。
 しかし、唱はひどく傷つけられ、額には力を封ずる封印がなされていた。
 実花がそれを消そうとしていると、そこへ唱とそっくりな人物が現れる。
 彼は銀狐で、唱とは浅からぬ因縁があるようなのだが…」

・「双狐A」(1997年「月刊ホラーM」7月号)
「唱はわずかな力を振り絞り、実花を楼閣の外へとテレポートさせる。
 しかし、実花は唱を見捨てるわけに行かず、楼閣へと戻る。
 為終は彼女を迎え、彼女に狐と結婚した女性のなれの果てを見させる。
 だが、実花の決意は変わらない。
 銀狐は彼女の前に姿を現し、唱の目の前で彼女を殺そうとするが…」

・「双狐B」(1997年「月刊ホラーM」8月号)
「封印を解かれた唱は、過去と同じ過ちを繰り返さないため、銀狐と対決する。
 実花と弓弦によって唱は髪を取り戻すが、二人は崩壊するがれきの下敷きとなる。
 それを目にした唱は怒りのあまり暴走し…」

・「夜の夜中の向こう側」(1993年「増刊ホラーM」Vol.1)
「クラブの合宿で、夜、肝試しが行われる。
 ルールは、男女でペアになり、図書室に前の組が置いてきた缶ジュースを取ってくるというものであった。
 笙子は西島という男子と組み、図書室に行くと、本棚の間に見慣れぬドアがあるのに気づく。
 中に入ると、そこには広大な図書室が広がっており、司書を名乗る人物がいた。
 彼が言うには、この図書館は欲するものにしか扉を開かず、笙子はここに捜しものがあるらしい。
 彼女は事故で亡くなった兄を見かけ、どんどん奥へと進むのだが…」

 この巻では玄狐の唱の過去がある程度、明らかとなります。
 ただ、それほど深い説明はなく、ちょっとモヤモヤしますね。

2026年8月1・2日 ページ作成・執筆

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