沢田竜治「黒い殺戮者」(170円)



「ある夜、八丁堀定廻り同心、篝火(かがりび)右近と子分の丁次は、盗賊の「金将の文吉」を追っていた。
 文吉は彼らをまくが、突然、足元から声が聞こえ、地中に引きずり込まれてしまう。
 文吉の悲鳴を聞き、右近達がそちらに向かうと、奇怪な男が彼らの前に現れ、驚くべき敏捷さで姿を消す。
 文吉は地中に埋まり、額に短刀を突き刺された姿で発見されるが、どうやって文吉を地中に埋めたのか、見当もつかない。
 文吉は、悪党の集まりである将棋組の四天王の一人であったため、右近は仲間争いでないかと考える。
 だが、四天王の飛車駒源四郎と金将の鬼吉も同じように殺されてしまう。
 更に、調査を進めると、四天王を統べる闇大王はすでに亡くなっているらしい。
 謎を明らかにするため、右近は、四天王の生き残りである「角駒の才二郎」を捕らえるのだが…」

 まあまあ面白かったです。
 相手を地中に引きずり込む描写が「トレマーズ」の先取りをしているかも…。(まあ、忍者漫画の影響でしょうが…)

・備考
 ビニールカバー剥がし痕あり。カバーに痛み。小口三方に貸本店のスタンプ押印。後ろの遊び紙に赤鉛筆での記入と、貸出票の貼り付けあり。

2020年1月24日 ページ作成・執筆

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