久呂田まさみ「怪奇犬首秘帖」(190円/1963年頃?)


「次期家老とも言われた忠臣、加山新三郎。
 彼は、ライバルの岩田大膳にはめられ、犬殺しとして、捕らえられる。
 その際、夫の身代わりになろうとした妻は斬殺された挙句、鎌で首をはねられる。
 そして、新三郎は猛牛と戦うこととなり、顔にひどい傷を負いながらも、牛を倒す。
 気絶したところを殺されそうになるが、お犬愛護の令は取り消しの報があり、死刑は取りやめ、新三郎の身柄は竜泉和尚が預かることとなる。
 そして、時は流れ…ある日、新三郎がこの地へと戻ってくる。
 その顔は、二目と見られぬほど、醜いものであった。
 その知らせを聞いて、岩田大膳の一味は戦々恐々。
 彼らは、新三郎の妻の霊に脅かされ、一人また一人と惨殺されていくのだが…」

 非常に雑で、正直なところ、出来は芳しくありません。
 でも、犬の身体に、人間の生首という残酷描写はかなりのインパクトです。
 一応、画像を載せておりますが、このページ、ラストと矛盾するところがあるんですよね…。

・備考
 ビニールカバー剥がし痕ひどし。裏表紙に落書きあり。糸綴じあり。前の遊び紙、見返しに貼りつき。小口底に貸本店のスタンプ。p1にスタンプ。後ろの遊び紙、ほぼ欠損。後ろの見返しのノド、紙テープで補強。乱丁があるらしく、p119は、pp109・110の間にあるのが自然だと思う。

2020年3月29日 ページ作成・執筆

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