つのだじろう「眠れないっ…つのだ」(2002年9月30日初版発行)

 収録作品

・「恐怖新聞/序章 真夜中に奇怪な新聞が来た」
「私立石堂中学校二年生の鬼形礼は、幽霊のたぐいを全く信じない、意固地な少年。
 ある夜、彼が寝付けないでいると、外で人の走る音がこちらに近づいてくるのが聞こえる。
 「しんぶ〜ん!!」の声の後、足音は遠ざかるが、天井から新聞が舞い落ちてくる。
 その新聞は「恐怖新聞」で「霊を信じない君のために」配達されたと書かれていた。
 更に、「中学教師 交通事故で即死!!」というタイトルで、明日の朝、東尾先生が事故死するという記事があった。
 翌朝、鬼形は東尾先生に「恐怖新聞」について話すが、何故か、「恐怖新聞」は普通の新聞になっている。
 その直後、東尾先生は車に轢かれ、鬼形は「おそろしく大きな若い女の人の顔」を事故現場に視る。
 これをきっかけに、鬼形は「恐怖新聞」が未来の予言をするだけでなく、一日読むごとに寿命が百日縮むことを知る。
 決して見ないようにするものの、どうしても新聞は彼のもとに届けられ、新聞を読まずにはいられない。
 三日目の夜、新聞配達夫の霊が現れ、鬼形に「霊魂」に関する話をする。
 その後、鬼形は憔悴し、佐藤先生は彼を心配する。
 鬼形の話を聞き、佐藤先生は彼の部屋に泊まり込むのだが…」

・藤子不二雄A「わが背後霊、つのだじろう氏」(1991年10月)

・「狐狗狸伝説」(「週刊少年サンデー」1975年47号)
「黒田貢は狐塚村の旧家を訪れる。
 彼は狐塚家と遠い親戚で、田舎でのんびりしようと思って来たのであった。
 だが、来た当日、当主の狐塚(こづか)庄左エ門が変死する。
 庄左エ門は庭の隅にある稲荷の祠の前で、獣のようなものに喉笛を噛み切られていた。
 葬式が行われるが、家族にしろ村人にしろあまり悲しんでおらず、貢は奇妙に思う。
 また、庄左エ門の妻の老婆によると、これは「たたり」らしい。
 一人娘の則子は、庄左エ門がこういう死に方をすることは皆、わかっており、狐塚家には先祖代々呪われた伝説があると話す。
 寛永十五年(1638年)、狐塚家の先祖、狐塚庄兵エがこの地に移り住み、狐塚村をつくる。
 これには目的があり、豊臣家の隠し財産が目当てであった。
 より詳しく説明すると、庄兵エの友達に隠し財産を埋めるのを手伝った者がいた。
 彼は財宝の一部を持ち逃げするも、力尽き、財宝をこのあたりに埋め、この地にあったお稲荷さんに加護をお祈りしてから、里へと帰る。
 これを知った庄兵エは友人の一家を殺害し、稲荷のあった所に家を構えたのであった。
 ところが、庄兵エを始めとする狐塚家の人々は財宝を探そうとするも、ことごとく怪死する。
 そして、これは狐の呪いだと代々語り継がれてきたのであった。
 だが、貢はこれは伝説を隠れ蓑にした計画的殺人だと考える。
 怪しいのは、三年前に狂った祖母で、彼女は一日中、蔵にこもっていた。
 彼は祖母がトイレに行った隙に蔵に入り、夜を待つ。
 蔵には地下室があり、降りると、祭壇があり、その前には狐の生首があった。
 古文書を発見し、それを読むと…」

・石ノ森章太郎「つのだとボクと……」(1991年10月)

・「メギトの火」(1976年/抄録なので、ワケがわからない…)
「東京上空に現れたUFOの大編隊。
 ホクトは宇宙人ローダにUFOに乗るそう誘われ、四次元空間へと突入する。
 そこで、地球の様々な過去や、宇宙連合とメギデロスとの戦いを目撃する。
 彼らは地球を巡って戦っていた。
 そして、「メギトの日」が到来する時…」

・「著者自解」

2022年5月21日 ページ作成・執筆

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