呪みちる「彷徨するマネキン/頭蓋骨を買う女」(2021年8月15日発行)
収録作品
・「彷徨するマネキン」(2006年「まんがグリム童話 6月+7月合併号」(ぶんか社)掲載)
「マサシはホスト。
彼が、いつもの喫茶店で時間を潰している時、ふと窓の外に目をやると、トラックの荷台に積んだマネキンと目が合う。
以来、彼は毎晩、マネキンの夢を見るようになるが、マネキンはゴミ捨て場から彼の方に徐々に近づいてきていた。
この夢は、彼に以前、付きまとった霊能者の麻生マヤの仕業と考え、彼は彼女のマンションを訪れ、彼女に詰め寄る。
しかし、彼女は根っからのマジメ人間で、その能力を悪用するようなことはしない。
彼に頼まれ、マヤは彼を霊視する。
だが、マネキンの正体は彼女の力をもってしてもわからない。
マネキンにとり憑いたものの正体は…?」
・「頭蓋骨を買う女」(2000年「恐怖の快楽」(ぶんか社)掲載)
「昭和31年(1956年)。
良子の夫、下川秋介はいつからか精神に異常を発し、彼女に暴力を振るうようになる。
だが、彼は大会社の社長かつ社会的名士で、彼をキチガイ扱いする者はいない。
夫を愛し、別れることを拒否する彼女に、彼女の兄はある提案をする。
それは下川秋介にロボトミー手術を施すというものであった。
良子は神田で頭蓋骨を買い求め、下準備を進めていくのだが…」
2021年夏の大まん祭で発売されたものです。
「彷徨するマネキン」は「人形ホラー」の傑作です。
ゴミ捨て場にたたずむマネキンの描写…不気味過ぎです。
「マネキンに※※(ネタバレ防止のため、伏字)」は「メタルK」のトラウマを持つ身にはかなりのダメージでありました。
「頭蓋骨を買う女」は「ロボトミー手術」を扱っております。
ロボトミー手術について、非常に勉強になる一品ですので、その手に興味のある方は必読です。
2022年12月14〜16日 ページ作成・執筆