千之ナイフ「闇の画集」(2024年8月頃発行)
1990年〜2017年の間に発表された「ホラー/ミステリー雑誌の口絵、ノベルティ、カバー用に描かれたイラスト作品」をまとめたフルカラー(注1)画集です。
特に、「サスペリア」「ホラーM」「学園ミステリー」といったメジャーなホラー雑誌やその単行本に掲載されたものはノリにノッていた頃なので、残酷かつダーク、それでいて美麗さも兼ね備えており、見ていてため息が出ます。
でも、個人的に目玉だったのは、「怪人トンカラトン」から「人面鰐」までの幽霊/妖怪を描いた絵。
学校の怪談や都市伝説に出てくるようなモンスターをイラストにしたものなのですが、独自の解釈が実にユニーク。
しかも、彩色されたことによって、コナミのホラーゲーム「サイレントヒル」(PS)のように暗鬱な雰囲気が三倍満で、このゲテゲテしさに心を鷲掴みです。
値段は2200円と法外ではなく、十分に元は取れる内容ですので、ホラー好きは在庫のあるうちに入手するようお勧めします。
・注1
pp3〜33は手塗り、pp34〜73はデジタル彩色をしているとのことです。
ただし、ページ番号が打たれてないので、どこが境目なのかよくわかりません。
「鬼ごっこ禁止」からがデジタル彩色?
2024年10月20・21日 ページ作成・執筆