界賀邑里「左垣村奇譚」(2015年8月16日発行)

「夏、潮野英二郎・し穂の若夫婦は、夫の田舎に引っ越す。
 そこはT県N市にある左垣村という所で、北には海、南は山に囲まれていた。
 何の変哲もない、平凡な村であったが、そこには「あみさん」という習わしがあった。
 「あみさん」は八年ごとに八歳の子供を生き神様として祀り、村の平和や繁栄を神様にお願いする役割があるという。
 現在の「あみさん」は、黒衣をまとった、クールな女児であった。
 し穂は、「あみさん」と一緒にいた雪呼と知り合う。
 だが、雪呼は「お供物様」に選ばれており「お供え祭り」で「あみさん」に食べられると聞かされる。
 「あみさん」の秘密とは…?
 そして、この村の神様の正体とは…?」

 「邪心信仰の村」のテーマで、予想通り、ラブクラフト入ってます。
 この手の作品は幾つかありますが、イラストレーターの作者による丁寧かつシャープな描写が雰囲気を盛り上げて、個性を際立てせているように思います。(恐らく、全部、手描きです。)
 36ページの短編ですので、補完作品がないか気になるところです。

2020年12月5日 ページ作成・執筆

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