呪みちる「人間シチュー/空の妖精ケセランパセラン」(発行年月日不明)
・「人間シチュー」(2007年「月刊いちばん残酷なグリム童話」)
「ある老女は生活に不自由はないものの、主人は84歳にもなって女遊びにかまけ、友だちも皆、死んでしまい、毎日、無聊をかこっていた。
主人も家政婦もいないある日、来客がある。
訪問者は外国人らしい女性で、両腕に紙袋を幾つも下げ、話をちょっと聞いてくださいと片言の日本語で言う。
老女はついつい女性を家に入れてしまい、アルバムの若い頃の写真を見せ、女は年をとったらダメと愚痴をこぼす。
すると、外国人女性は若い頃のステキな美人に戻れると言って、「若返りの秘密の水」を取り出すのだが…」
・「空の妖精ケセランパセラン」(2007年「月刊いちばん残酷なグリム童話」)
「ゴミ屋敷に住む毛受(メンジョー)という老婆が住んでいた。
彼女は屋敷に遊びに来た四人の小学生たちに「ケセランパセラン」を一つずつあげる。
「ケセランパセラン」は桐の箱に白粉と一緒に入れておくと増え、その箱をタンスにしまっておくと、着物がどんどん増えるらしい。
四人の小学生たちは親に内緒でケセランパセランを箱に保管するが、一週間経っても、ちっとも増えない。
相談しようと毛受の家にいっても留守で、彼らはどんどん体調を崩していく。
ケセランパセランの正体とは…?」
巻末の解説で、「人間シチュー」は都市伝説でなく、「実在の事案」だったと初めて知りました。
う〜ん、勉強になります。
「空の妖精ケセランパセラン」はジョージ秋山先生の「ザ・ムーン」が頭をよぎりました。
2024年2月8日 ページ作成・執筆