真山創宇「煙羅怪奇な物語2 集団目玉の怪」(2018年11月25日発行)

「怪奇探偵、煙羅が高校生の時の物語。
 ある日、煙羅は、雨宮という女子生徒から相談を受ける。
 それは、学校で噂になっている「盆呪山の空き家」に関するものであった。
 前日、彼女と親友の葉山リカに、上級生の男子二人の四人で、その空き家に肝試しに訪れる。
 すると、今まで晴れていたのに、空き家の周りだけ濃密な霧に覆われる。
 それでも、中に入ると、葉山リカが、無数の目が見えると騒ぎ出す。
 次には、「痛い」と言って、蹲った彼女を、雨宮が介抱しようとすると、リカの目には小さな眼球がたくさん詰まっていた。
 翌日、リカは欠席し、また、連絡も取れず、雨宮は煙羅に相談したのである。
 煙羅と雨宮はまず、盆呪山の空き家に行くが、話に出ていた霧はなく、甘い霧を放つ、謎の花があるだけであった。
 そこへ、肝試しに同行していた男子生徒二人が身体中、穴だらけになって死んだという連絡が入る。
 煙羅と雨宮は急いで、葉山リカの家へと向かうのだが…。
 空き家に潜んでいたものの正体とは…?」

 傑作だと思います。
 あとがきによると、下書きからペン入れまで約一年かかったということで、ページの隅までみっちりと濃く、鬼気迫るものがあります。
 かなりグロい内容ですので、読む人を選ぶとは思いますが、読まないと損ですよ、これは!
 あと、電子書籍よりも、紙の本で読むほうをお勧めいたします。

2020年3月25日 ページ作成・執筆

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