呪みちる「山のレストラン/悪魔の宝石」(2016年頃発行)
収録作品
・「山のレストラン」(2003年「まんがグリム童話」(ぶんか社)掲載/都市伝説シリーズNo.9)
「若い女性が、林道ツーリングの途中、バイクがエンコしてしまう。
霧の深い山中、このままでは遭難すると思った矢先、犬の鳴き声が聞こえ、「Ricotta」という洋風レストランを見つける。
レストランは営業中で、中で電話を借り、レスキューが来る間、そこで待つこととなる。
店にはウェイトレスが一人いるが、やけに様子がおどおどしていた。
注文を取っても、ケーキもパスタも用意ができないと謝るばかり。
しかも、厨房からは彼女を叱責する、粗暴な声が聞こえてくる。
とりあえず、女性が店内で時間を潰していると、ウェイトレスが話しかけてくる。
焼肉かジンギスカンなら用意できると言うのだが…」
・「悪魔の宝石」(2004年「まんがグリム童話」(ぶんか社)掲載)
「鈴木よし子(32歳)は占い師。
真面目で研究熱心で、一時は占い館でトップをとったものの、プライドの高さと独善的かつキツい性格で、人気は急降下。
占い館を首になり、今は露天の占い師に身を落としていた。
ある夜、占い館での同僚が彼女を見かけ、声をかける。
彼は彼女に、妥協して占い館に戻るようアドバイスするが、プライドの高さがそれを許さない。
あきれた彼は「アクセサリーのひとつでもつけたらどうですか?」と皮肉を言って、立ち去る。
今晩もうまく行かず、イライラしながらの帰宅途中、彼女は外国人のアクセサリー売りに出会う。
宝石はイミテーションばかりであったが、その中であるペンダントが目を引く。
ペンダントの宝石は、暗闇で妖しく青く光っていた。
それを買って、サイコロ占いで占うと、出たのは悪魔の数字「666」。
だが、これを付けた時から、彼女の占いは神秘性と説得力が増し、人気占い師として復活する。
一年後、社長として占い館に戻ってくるのだが…」
・備考
巻末のページ、下側に折れあり。
2022年12月12・14日 ページ作成・執筆