福田年兼「幽霊部落/妖怪伝」(2017年5月3日発行)

 収録作品

・「幽霊部落」
「妖奇谷にあると言われる部落を探す医師。
 その部落はXX病(ハンセン病がモデルらしい)患者が隠れ住む所と噂されており、医師は政府からその部落の調査を依頼されていた。
 偶然に部落を発見した医師は、富山の薬売りのふりをして、部落に入り込み、その中の一軒に宿を乞う。
 部落の住人の顔はXX病のせいか、醜くただれていた。
 部落の存在を外部に漏らしたくない住人は、彼を深夜に殺そうともくろむ。
 だが、その家の父と息子を医師は返り討ちにして、家は失火により焼失。
 医師は部落を脱出し、政府には部落は存在しないと偽の報告を行う。
 彼の犯罪は他に知られることなく、普段の生活へと戻るが、部落からの刺客に執拗につけ狙われることとなる…」

・「妖怪伝」(1961年2月23日完成)
「峠にある一軒家。
 そこには、首塚君子という美しい娘が病の床に臥せていた。
 夜、彼女の家に一夜の宿を求めた旅人は、催眠術によって、血に飢えた殺人鬼と化し、麓の七首村の住人の首を切断する。
 首塚君子の思惑とは…?」

 マニア人気の高い福田年兼先生でありますが、あまりにディープ過ぎて、私如きには手の届かない存在であります。
 もっと詳しいことを知りたい方は、キクタヒロシ氏の「昭和のヤバい漫画」(彩図社)に、「地獄絵図」「幽霊部落2巻」が紹介されておりますので、参考にされたら如何でしょうか。

2018年5月7日 ページ作成・執筆

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