古賀しんさく「死人は夜歩く」(2003年5月1日発行)

「盲腸の手術で入院することになった美代子。
 彼女の病室から見える屋敷には、母娘が住んでいたが、一週間前から、娘の姿が消えたことに美代子は気付く。
 少女の行方が消えた後、屋敷の煙突からは煙が絶えたことがない。
 退院後も美代子は少女の行方が気にかかっていたが、ある日の下校途中、弟の正とともに、その屋敷を訪れる機会を得る。
 美也子は少女の行方をひそかに探ると、タンスの中に人骨があるのを目にして、気絶。
 屋敷に住む女性は、美代子が自分の秘密に勘付いたことを知り、彼女を亡き者にしようとする。
 しかし、邪魔が入り、その間、遊びのつもりで、冷蔵庫に入り込んだ正が窒息死してしまう。
 翌日、正の葬式が営まれるが、正の死体がいつの間にか消えていた。
 それから、五日後の夜、正が家に帰ってくる。
 しかし、身体は氷のように冷たく、美代子の前では、顔が醜くひび割れて、醜いものに異様に興味を示す。
 一方で、屋敷の女性は美代子の命を執拗につけ狙うのだが…」

 もとは貸本の「死人は夜歩く」(未入手)で、古賀新一「ふるえて眠れ」(ひばり書房黒枠単行本)の第二話として復刻されております。
 カラーページがモノクロになっているのが残念…。

2020年2月9日 ページ作成・執筆

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