桑田次郎「怪少年ジュン」(1979年2月20日発行)

 収録作品

・「怪少年ジュン」
「驚異的な知能指数を持ちながらも、すっかりやさぐれてしまった大泉ジュン。
 彼の亡き父親は偉大な科学者であり、その父親が創設した未来科学研究所で、彼は超能力開発の実験を受けていた。
 ある夜、彼はバーで、不思議な娘と出会う。
 彼女が背後を通った時、彼の背中に稲妻が走り、彼は彼女とお近づきになろうとする。
 だが、平手打ちで返され、頭に来た彼が、彼女が裸になる様子をイメージすると、彼女の服はひとりでに裂けてしまう。
 この出来事がきっかけで、彼は自分にサイコキネシス(念動力)があるのではないかと考え始める。
 同時に、彼は、バーの娘から命を狙われるようになる。
 彼女は事故死したにも関わらず、再び彼の前に現れ、彼を無人の集合団地へと誘う。
 そこには精神病院からキチガイ達が集められていたが、彼らを操っているのは、例の娘と一人の少女であった。
 彼女達の正体は人類抹殺の使命を帯びた宇宙人であり、「地球人類の中でもっとも偉大な超能力者」である彼を排除しようとする…」

・「奴ら!人間じゃない」
「三郎は正月休みに、おじが院長を勤める精神病院を訪れる。
 しかし、おじも、従妹のコヨミも、その飼い犬も彼に対してよそよそしく、人が変わったようであった。
 その夜、精神病院に泊まった彼は、病院の敷地にUFOが着陸するところを目撃する。
 UFOは姿を消し、彼が院長室に向かうと、部屋の中には地下への隠し扉があった。
 秘密の地下室で、彼は、宇宙人が人間の姿を複製しては、本人と入れ替わっていることを知る…」

2019年4月21日 ページ作成・執筆

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