御茶漬海苔「怪奇傑作集」(1998年3月25日発行)
収録作品
・「バスルーム」(「ハロウィン」1986〜1987年頃)
「祟りの言い伝えのある池。
絵美の姉は、迷信だと笑って、池で泳ぐ。
だが、その夜、姉妹が風呂に入っている時に、姉の身体にブツブツができ、それは瞬く間に全身に広がる。
更に、掻き毟った皮膚の破片が絵美に付くと、ブツブツは妹にも感染してしまい…」
・「人蜘蛛」(「月刊ハロウィン」1986年8月号)
「ブラコンの少女、静香。
彼女は、兄の恋人、美晴が憎くてたまらない。
その地方には、夏の暑い夜、人に卵を植え付けるという人蜘蛛の言い伝えがあった。
静香は美晴を家に招き、人蜘蛛避けのお札を剥がした自分の部屋に泊める。
その夜…」
・「虫がいる」(「ハロウィン」1986年頃)
「洋館を買い、そこに移り住んだ父娘。
しかし、そこに住んでほどなくして、娘の肌には卵を産みつけたようなイボイボが幾つもでき、遂には身体中を覆う。
医者がイボから虫の幼虫を採取するが、その虫は新種の虫だった。
どうもその洋館に前に住んでいた、外国人の一家に秘密を解く鍵があるようだが…」
・「しゃべる女」(「ヤングキング」1990年8月20日発行)
「言葉どおりに「口」だけの女と、それと連れ合いになった男の悲喜劇。」
・「痩せゆく女」(「ヤングキング」1991年1月21日発行)
「テレビの前でスナック菓子を貪り食いながらゴロゴロしていた妻がダイエットを始めると言う。
夫も協力を惜しまないが、夫の協力とは、妻と全く同じ食事をとるというものだった。
妻は順調に痩せていくが、夫は飢餓地獄に陥る…」
・「わがままな女」(「ヤングキング」1991年5月20日発行)
「第三次世界大戦が始まった。日本にも核の雨が降る。
中年のハゲ親父と、ケバケバの若い妻は二人、親父が密かにつくっていた核シェルターで難を逃れる。
が、本当の災難はここからだった…」
・「魔王グール ネビルストーン伝説」(「バトルマシーン」1988年頃)
「宇宙から東京へやってきた巨大な機械のようなUFO。
UFOは東京に未曾有の被害をもたらすと同時に、人々をどんどん捕獲していく。
このUFOと共に地球にやってきて、UFOにより撃墜されたロボットの中には、異星人の女性が入っていた。
この女性が話すには、このUFOは、グールと言い、人類を食用とするデドラ星の捕獲マシーンであるとのこと。
彼女はグールに襲われた母星ネビル星から、グールを倒すことができる唯一の宝石を手に入れるため、旅立つ。
しかし、彼女が帰還した時には、ネビル星は全滅していた。
それ以降、彼女はグールを倒すために、追い続けていたのだと言う。
人類は、ネビルストーンを使って、グールを倒すことができるのだろうか…?」
2015年2月9日 ページ作成・執筆
2018年6月11日 加筆訂正
2018年7月6日 加筆訂正