川島のりかず「化物家族」(1988年3月16日発行/青148)

「絵に描いたような幸せな杉沢一家。
 ある日、突然に、次女の春花の額にできものができる。
 そのできものはどんどん広がっていき、春花はとても人間と思えない、醜い化物へと変貌。
 家族はそのことを世間に知られないよう気を遣い、ノイローゼ寸前になる。
 が、突如、春花のできものは治り、春花は普通の少女に戻っていた。
 喜ぶ春花だが、家族は彼女を隔離して、あまつさえ、山奥に放置して、餓死させようとする。
 どうにか家にたどり着いた春花は、予言能力を発揮し、ようやく家に自分の居場所を見出すが…」

 謎のできものができて云々という話なら、日野日出志先生の傑作「毒虫小僧」が思い浮かびますが、川島のりかず先生のマンガは予想外の展開を取ります。
 あまりにも予想外なため、不意打ちを喰らった被害者多数のマンガであります。
 怪奇マンガを装いつつも、実はキ○○イの妄想だった…というような、真に「ヘビ〜」なマンガの一つです。

平成27年1月15日 ページ作成・執筆

ヒバリ・ヒット・コミックス・リストに戻る

メインページに戻る