杉戸光史「血の蛇屋敷」(1983年1月16日発行/青136)

「石仏マニアの私立大学生、司幸司(つかさ・こうじ)。
 彼は、多くの石仏があると聞き、山奥の石神村を訪れる。
 道を行くと、白く塗られたカラスが木に吊り下げられ、地面には血で蛇のマークが描かれていた。
 そこで、幸司は、厳格そうな老人に因縁をつかられる。
 老人は、この村の領主の子孫、火室妖蔵であり、白いカラスは火室一族の守り神とされていた。
 火室一族は、お館さまと呼ばれる火室妖蔵、その息子の妖太郎、そして、唖の娘、雪の三人。
 特に、雪は、幸司のアイドル、桜田ヒロミにそっくりであった。
 彼女が気になり、火室家の邸に忍び込んだ幸司は、使用人の権造に追いかけられる。
 どうにか追跡をまいて、石仏見学に出かけていた時、銃声が聞こえる。
 幸司が音のした方に駆け付けると、権造が額を撃たれ、死んでいた。
 権造の背後の石には、血で描かれたばかりの蛇の絵があった。
 幸司は、物陰から突如現れた火室妖太郎に、凶器の猟銃で殴りつけられ、気絶。
 目覚めた後、幸司は、たまたま温泉旅行に来ていた、警視庁警部の小日向に事情を話す。
 しかし、通報して、幸司を介抱したのは、加害者の火室妖太郎であった。
 警察は火室家に向かうが、肝心の妖太郎は置手紙を残して、失踪。
 時を同じくして、当主の妖蔵が、密室の宝物堂の中で、背中を刺されて、息絶えているのが発見される。
 壁には、血の蛇のマークが描かれた紙が貼り付けてあった。
 警察は妖太郎の行方を追うも、皆目、わからない。
 だが、これは第二、第三の奇怪な事件の布石であった…」

 怪奇色溢れるミステリーです。
 ぶっちゃけ、今となっては古めかしい内容ですが、大きな破綻もないので(小さい破綻はたくさん)、それなりに楽しめます。
 とは言え、犯人が現場に「血の蛇」の絵を残す動機が最後までよくわからなかったなぁ…。
 あと、温泉での、女性のヌード・シーンに、エロ劇画で培った実力をちょっぴり感じました。

・備考
 水濡れでベコべコ。

2019年7月15日 ページ作成・執筆

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