さくら まいこ「私を呪う恐怖の死美人」(1988年6月16日発行/青165)

「美しく、華のある瀬木亜矢と、不美人な丘本みどりは親友同士。
 小さい頃の夢が叶い、亜矢は売れっ子の女優になり、みどりはその付き人となる。
 だが、みどりは、華やかな世界に住む亜矢に対して、嫉妬の炎を燃やすようになる。
 また、亜矢の恋人、純一も、みどりの嫉妬の炎に油を注ぐ原因であった。
 ある日、映画に出演が決まったお祝いに、亜矢とみどりは郊外にピクニックに出かける。
 その際、亜矢は過って深い穴に転落するが、みどりは亜矢を見殺しにする。
 みどりは亜矢と同じ顔に整形して、亜矢と入れ替わる。
 何もかもうまく行って、幸せ絶頂のみどりであったが、ある夜、自室に戻ると、そこにもう一人のみどりがいた。
 もう一人のみどりは、亜矢になり代わったみどりに付きまとい、決して逃げることができない。
 しかも、夢の中で、もう一人のみどりに顔を触られると、整形手術した顔がもとの顔に徐々に戻っていくのであった…」

 恐らくは、誰にも見向きされずに消えていくだけのマンガでありましょうが、好きなマンガです。
 確かに、稚拙な絵柄ではありますが、ストーリーはそれほど、悪くはないと思います。(個人的には、曽祢まさこ先生の作品に似た手触りを感じました。)
 妙に余韻の残るラストが(ムダに)胸を締め付けます。

2017年3月6日 ページ作成・執筆

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