川島のりかず
「ミイラ少女の怨み」(1988年10月16日発行/青253)
「死体が生き返った」(1987年3月6日発行/青156)
「トコは登校の途中、着物姿にランドセルという格好の少女がトラックに轢き殺されるのを目の当たりにする。
だが、転校生として紹介されたのはその少女で、名はお七といった。
トコは彼女をどこかで見たような記憶があるものの、はっきりとしない。
翌日、トコが登校すると、誰もお七のことを知らなかった。
下校の途中、トコはお七の姿を見つけ、後をつけると、その先には「お七の墓」があった。
ようやくお七の家を突き止めるが、トコはそこでワケのわからない怪現象の数々に襲われる。(実際、ワケわかりません…。)
意識を失ったトコが我に返った時、側にお七と大柄な男の姿があった。
トコとお七と大柄な男は過去に関係があり、お七はトコへの復讐のために現われたのだった。
時は遡って、江戸時代。
お七はわがままな庄屋の娘、一方のトコは貧しい百姓娘、そして、大柄な男はタロといい庄屋の家の使用人であった。
ある年、村では大水の度に流される橋のために人柱を立てることになり、祈祷師は白羽の矢を射る。
その矢は庄屋の家の屋根に刺さっていた。
お七を助けるため、タロはお七をカゴに隠して逃亡を試みるが、飼い猫のタマのせいで村人にばれて失敗、お七は人柱にされる。
瀕死のタロは土中のお七にある秘密を教えるのだが…。
トコが380年前に犯したこととは…?」
このストーリーでは想像つかないかもしれませんが、テーマは「愛」です。
冗漫かつ意味不明な前半をばっさり切って、江戸時代のストーリーを充実させたら、佳作になったかもしれません。
惜しい作品です。
2015年1月3日 ページ作成・執筆
2024年3月31日 加筆訂正