さくら まいこ「魔少女マヤの秘密」(1988年9月16日発行/青208)
「湖畔の別荘を訪れた田代一家。
十歳の田代みつぐは瓶の中に閉じ込められた子蛇を助ける。
その子蛇は田代夫妻に因縁を持っていた。
十年前、この避暑地で、田代夫妻は、蛇の妖怪夫婦に襲われたことがあった。
だが、妖怪夫婦は返り討ちにされてしまい、その妻の蛇女が今わの際に産み落としたのが、この子蛇だったのである。
都会に戻り、新学期を迎えた日、田代みつぐの前に、麻矢と名乗る少女が現れる。
みつぐは麻矢を家に招き、捨子と判断された麻矢は、田代家に養女として迎え入れられる。
みつぐと麻矢は大の仲良し兄妹で、二人とも素敵な若者に成長する。
ただ、みつぐに近付く女性は皆、行方不明となったり、怪死を遂げる。
兄のみつぐに兄妹以上の愛情を持つ麻矢の正体とは…?」
全く評価の高くない、さくら・まいこ先生のマンガですが、私は結構好きです。
絵柄が一昔前の少女マンガ風とけなされておりますが、私は貸本マンガをかなり読んでますので、ちっとも気になりません。
上手でないにしろ、下手なりに描き込んでいるところが好感度、高いです。(ただ、もうちょっと丁寧さがあったなら…と思わずにいられませんが…。)
そんなさくら・まいこ先生の作品の中で、個人的ベストがこの「魔少女マヤの秘密」です。
他の作品に較べて、残酷描写に力を入れているのが、その理由であります。
フヌケてはおりますが、小学生低学年ぐらいであれば、心底怖がるのではないでしょうか。(下の画像を参照のこと)
んにしても、あの時代のこの絵柄、ある意味、スゴいです。(これを出版したひばり書房もスゴいです!!)
また、妙な余韻のあるラストも、味わい深いなあ〜。
2016年12月1日 ページ作成・執筆