川島のりかず「私を殺さないでよ!」(1986年6月16日発行/青120)
「血だらけの少女」(1988年3月6日発行/青241)
「雨宮カナは墓場での肝試しの夜、血まみれの自分の姿を見る。
また、炎の中で黒焦げになった人々が彼女を追ってくるという幻を見て、気絶するのだった。
学校での旅行でも、カナはそのことが心に引っかかり、心が晴れない。
突如、カナの乗ったバスがガードレールを突き破り、崖下に転落、炎上してしまう。
運転手、先生、生徒、皆、死亡するが、カナの死体だけは見つからなかった。
が、両親はカナを死んだものと諦める。
一方、カナは孤独な老夫婦のもとに保護される。
何とか意識を取り戻したものの、カナはショックで記憶を失っていた。
老夫婦はカナを引き取るために、カナを看た医者を口封じのため殺害。
カナは老夫婦のもとで学校生活を始めるが、とある夜、枕元にもう一人の自分の姿が立っているのを見る。
もう一人の自分の姿を追って、山奥へと入り込むカナ。
もう一人の自分と対峙するが、もう一人の自分は首から血を噴出し、その首が落ちる。
カナは自分もそうなるのではないかと怯える。
数日後、カナに似た少女がいると聞かされて、カナの父母が老夫婦のもとを訪れるが…」
恐らく、川島のりかず先生のヒバリ・ヒット・コミックにおける十六冊目です。
非常に地味(注1)ですが、普通に面白いです。(ちょっと物足りないかも…。)
んにしても、こんな田舎って、80年代にもまだ残っていたんでしょうか?
藁葺き屋根はまだありそうなものの、「囲炉裏」はさすがなさそうな気が…。
あと、語尾に「ズラ」とか「だに」とか「だら」とかつけておりますが、あれってどこの方言なのでしょうかね?
・注1
どれだけ影が薄いかと申しますと、ヒバリ・ヒット・コミックについて今のところ、最も詳しい小冊子「mandarake trash05 ひばり書房HC以降」(まんだらけ出版部)において、このマンガ、紹介を忘れられております。中ジャケ、裏表紙の画像はありますので、何かのミスで、掲載されなかったものと思われます。(やっぱ地味だから?)
平成27年1月8日 ページ作成・執筆