沼田清「恐怖鉄道」(190円/1964年頃)

「坂本四郎は鉄道機関士の父と妹の雅子と幸せな日々を送っていた。
しかし、父親が鉄道事故で亡くなり、四郎は雅子を友人の美加の一家に預け、自身も鉄道機関士となる。
一年後のクリスマス・イブ、仕事を終えた彼を雅子と美加が迎えに来る。
三人で帰ろうとした時、雅子が何かを拾うが、それは父親の遺品のパイプであった。
雅子が勝手に持ち出したかと疑うが、雅子は頑なに否定し、また、鍵のかかった机の引出しから出せる訳もない。
翌日、四郎と雅子が雪の町を歩いていると、奇妙な老人を目にする。
彼は父親の遺品のパイプを持っていた。
四郎は彼の後をつけ、老人にパイプについて問うと、老人はこれは父の遺品のパイプで、四郎の父に会いに来たと話す。
四郎が老人に言われ振り返ると、彼の背後には蒸気機関車の姿があった。
老人は、これに乗って「北駅」に行くよう四郎に命令する。
四郎は死ぬと脅されても、これを拒否するが、催眠術で操られた美加により、仕方なく蒸気機関車を運転することとなる。
「北駅」は今は存在しないはずの駅で、そこは「天国」(もしくは「墓場」)だという伝説があった。
様々なトラブルを乗り越え、機関車は「北駅」へと向かうのだが…。
終着駅には何が待ち受けているのであろうか…?
そして、老人の正体は…?」
蒸気機関車をテーマにしたファンタジーですが、あまり面白くないと思います。
まず、「北駅」の伝説がどのようなものなのか大して説明がありません。
老人の正体も結局、うやむやのままで、いくらクリスマス(キリストの誕生日)だからって「※※(ネタバレ防止のため伏字)」で済ますのは安直に過ぎませんか?
ただ、蒸気機関車の描写は念が入っていて、なかなかだと思います。
沼田清先生、機関車が好きだったのでしょうか?
鉄道ファンが読んだら、また別の評価ができるかもしれません。
・備考
非貸本?経年の劣化あり(特に焼けがひどい)。
2025年9月15日 ページ作成・執筆