竹宮恵子「僕だけが知っている」(1991年2月17日初版発行)
収録作品
・「僕だけが知っている〈序〉」(1990年増刊「ASUKA」フレッシュ・ファンタジー号)
「祖母の死後、織口祐太(10歳)の一家は鎌倉の実家に引越す。
この家は非常に古く、亡き祖母はこの家の梁の上には『四霊』が棲んでいると話していたのだが…」
・「僕だけが知っている〈序〉」(1991年増刊「ASUKA」ファンタジーDX号)
「小学生の祐太は超能力者であった。
その能力のため、彼は『鬼』と交信してしまい、しばしば「鬼の世界」に連れて行かれそうになる。
鬼に神経を乱され、彼は学校に行けなくなり、しばらくの間、神経科に通うこととなる。
でも、鬼がいつ出るかわからないため、彼は薬を一切飲まなかった。
ある日、彼は鬼から逃げて、見知らぬ横道に迷い込む。
その道を進むと、神社らしきところに出て、巫女の少女と出会う。
彼女の名は那智で、祖父は新興宗教の教祖であった。
那智の祖父は祐太に「両手に持てんほどの波乱の相」を見て、彼に見守るよう那智に言う。
神社を出た後、彼はバスに乗るが、バスが事故を起こし、彼は鬼によって救われる。
しかし、彼は事故が自分のせいではないかと苦しみ、超能力を使ってビデオテープの中の祖母に相談する。
すると、祖母は鬼と「友だちになりなさい」と勧め、恩を忘れないよう忠告する。
彼は鬼は見た目は恐ろしいものの、優しい存在であることに気付き、ゆっくりと親しみを深めていく。
鬼にすっかり慣れた頃、彼は那智に会いに行く。
彼女は鬼の姿を視ることはできなかったが、会話は可能で、鬼がまだ子供であることが判明する。
自分が何者か知らない鬼に彼女は「羅刹」と名付け、いざという時のために人間の姿になるよう指図する。
すると、羅刹は美青年(カバー絵参照)になり、ようやく実体を持って会えたことに祐太は大喜び。
だが、羅刹のために、祐太は殺人事件に巻き込まれてしまい…」
・「誰にもやらない〈前編〉」(1988年「LaLa」6月号)
「吉祥寺誠は精神科医を目指す大学院生。
彼は父親が長期の海外出張をしているため、実家に戻ってきていた。
彼は年下の少年好きで、隣に住む弘前尚之という中学生に目を付ける。
尚之は観察すればするほど、おかしな少年であった。
彼は基本、気弱でマザコンな優等生なのに、不良と付き合い、集団で万引きをする時は彼がリーダー格であった。
しかも、彼は押しかけガールフレンドの万智を誘い、彼女とキスをする。
実は、誠は過去、小学生だった尚之を連れまわしていたことがあり、尚之の多面性はそれに原因があった…」
・「誰にもやらない〈後編〉」(1988年「LaLa」7月号)
「責任を感じた誠は尚之の身辺を調査する。
また、彼は万智に事情を話し、不良には尚之から手を引くよう警告する。
そして、彼を万引きの現行犯として捕まえさせる。
だが、追い詰められた尚之は…」
「僕だけは知っている」は続きがあるのでしょうか?
その後が気になって仕方ありません…。
「誰にもやらない」は「多重人格」を扱った意欲作です…が、私の頭ではよくわかりませんでした。
また、「やおい」の要素があるので、それもちょっと…。(私は男なので「ボーイズ・ラブ」には女性ほど、幻想が持てません。)
2025年4月2・3日 ページ作成・執筆