ささやななえ「霊送(たまおくり)の島」(1991年11月17日発行)
収録作品
・「霊送の島」
「沙織は、測候所で単身赴任をしている父親に会うため、国根島を訪れる。
国根島は本土から二時間ほどの小島で、過疎化が進み、島民は十五人の高齢者のみ。
島には古代に人が住んでいた遺跡や古墳であり、通らずヶ浜には見事な横穴墓群があった。
島民は閉鎖的で、沙織が居心地悪く感じていたところに、遺跡を見に来たらしい、大学生の河原建士と出会う。
彼は遺跡だけでなく、島についていろいろと調べているようだった。
建士と一緒にいるうちに、沙織は、この島には人を蘇らせる祭祀遺跡があることを知る。
この島の奇怪な秘密とは…?
そして、河原建士の秘められた過去とは…?」
一読して、諸星大二郎先生っぽいと思いました。(「暗黒神話」あたり)
まあ、影響はあるのかもしれませんが、これはこれでとても面白いと思います。
小難しくなく、ラストは少女漫画らしく爽やかに決めてくれてますので、一度読んでみたら、如何でしょうか?
ささやななえ先生の描くゾンビも出てきますしね。
・「はるかなる向こうの岸」
ささやななえ版「ゆうれい談」であります。
とは言え、作者の資質ゆえか、怖いと言うよりは、ほのぼのとした内容であります。
御本人のことは全く知りませんが、オチャメな方なんでしょうね。(あくまで個人の印象です。)
2018年5月15日 ページ作成・執筆