たつみ信「恐怖島」(220円)
「日本本島から遠く離れた、小さな島。
たった一つの交通手段は二週間に一度の連絡船のみ。
明は、病気の療養のために、島に滞在し、ユミという少女と知り合う。
彼女は孤児であり、目白家に世話になっていた。
ユミの父と目白氏は共同で製薬会社を営んでいたが、化学実験中の事故でユミの両親は焼死。
目白氏はユミを引き取って育てていたのももの、目白氏は会社を自分のものにするために計画的にユミの両親を亡きものにしたという噂が囁かれていた。
連絡船の到着した日、明の親友の若宮大助が島を訪れる。
彼は不良学生ではあったが、秀才で、頭の良く切れる男だった。
だが、その日、目白氏の娘のたか子の死体が発見される。
死因は石で頭部を殴られたことによるものであった。
ユミは姿を消しており、疑惑はユミに向けられる。
島に残るは、目白氏夫妻、その甥で医者志望の目白鶴夫、爺や、明、若宮大助、そして、失踪中のユミの七人。
そして、今度は、目白氏がユミのスカーフで絞殺される。
両親の復讐を目論むユミの仕業なのであろうか…?
そして、次の犠牲者は…?」
オーソドックスなミステリー・サスペンスであります。
ミステリーに興味のない人でも、読んでいるうちに、犯人がわかってしまうような内容です。
良く言っても、悪く言っても「素朴」…そんな作品です。
・備考
ビニールカバー剥がし痕あり。糸綴じあり。前の遊び紙、欠損。表紙の裏側とp5、紙テープで奥の補修。後ろの遊び紙にスタンプ押印とマジックによる落書きあり。小口の下側にマジックによる落書きあり。
2017年3月23日 ページ作成・執筆