左馬一平「魔影幻夢城」(220円)
「戦国時代。
伊賀の国に弥四郎という、うだつの上がらない下忍がいた。
彼はある日、道で行き倒れの女を目にする。
彼女は何者かにさらわれて頭を打ち、記憶喪失になっていた。
彼は彼女に志摩と名付け、女房に迎える。
夫婦仲は睦まじかったが、志摩には不審な点が幾つもあった。
まず、彼女の身のこなしや技が常人でない。
更に、満月の夜になると、彼女はいずこかに姿を消し、いつの間にか寝床に戻っていた。
弥四郎は彼女が何者か思い案じつつも、彼女から離れることはできない。
実は志摩の正体は齢千年を数える鬼女で、封印を解かれ、この飛騨の地に復活したのであった。
ある時、彼は信長暗殺に失敗し、左腕を切断する。
その代わりに、信長の妾腹の子(三郎)を家に連れ帰り、以後、三人で幸せに暮らす。
二十年後、志摩は三郎を一人前の忍者へと育て、二人一組で様々な任務をこなす。
だが、二十年も経っているのに志摩は全く歳を取らなかった。
志摩と三郎は男女の仲となるが、三郎は彼女の不審な行動に疑いを抱き始め…」
キクタヒロシ氏の(個人的には)名著「昭和のヤバい漫画」(彩図社)にて紹介された作品で、左馬一平先生の作品の中で最も知られているのではないでしょうか?
この作品の肝は鬼女のあんまり過ぎる容貌と、おっぱいを「吸え」描写…実物を目にすると、やはり、なかなかのインパクトです。
ただし、ストーリーはテキト〜の一言。
弥四郎の扱いなんかヒドくて、ちょっと可哀そうです。
とりあえず、思ったことは、弥四郎にはよくしてもらっていたろうに、あっさり若い方に乗り換えるような奴が愛を語るな!!
・備考
カバー焼け&痛み。ページが綴じから取れて破れている個所あり。底にゾッキ線あり。後ろの遊び紙に鉛筆で書き込み。
2024年8月21日 ページ作成・執筆