左馬一平「シルヴァ・キング」(220円)



「アフリカの霊峰キリマンジャロの麓を流れるホワイト・リバー。
 その一帯のジャングルはゴリラ達にとって隠れた楽園であった。
 ある日、暴れん坊のブラックが王様ゴリラに反旗を翻す。
 ブラックは王様を殺し、群れの王座を奪取。
 時を同じくして、王様の妻は銀毛の赤ん坊を産み、亡くなる。
 ブラックから王子を守るため、ゴリラの長老は王子を連れ、ジャングルの奥に身を隠す。
 時は流れ、ゴリラの王子(以下、王子)は立派な銀毛のゴリラへと成長していた。
 だが、人間に姿を見られ、王子を捕まえようと、原住民達がジャングルへと押し寄せる。
 そこへ現れたのがブラックで、原住民達を返り討ちにした挙句、その部落を襲う。
 その際、ブラックは酒の味を覚え、酒を求めて、次々と部落を壊滅させていく。
 賞金首となったブラックを倒すため、遂に、王子はブラックと対決する決意を固める。
 一方、その賞金を得るために、日本人の父と原住民の母の相の子の少年がブラックを倒そうとしていた。
 王子は森の平和を守ることができるのであろうか…?」

 ホラーの要素は皆無に近いのですが、一応は怪獣漫画ですので、紹介いたします。
 表紙を見る限り、「キング・コング」のパチもののオーラがむんむんですが、でっかいゴリラが都会で暴れるマンガではありません。
 アフリカのジャングルで、両親を殺されたゴリラの王子が仇をとる貴種流離譚とも言える内容で、ストーリーとしては王道です。
 ちなみに、ラストはちょっぴりしんみりしちゃいます。

・備考
 ビニールカバー剥がし痕ひどし(特に裏面)。本文、所々にテープ補修あり。糸綴じあり。前後の遊び紙、欠損。最終ページにスタンプとボールペンでの書き込み。

2019年4月9日 ページ作成・執筆

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