好美のぼる「三本足の少女」(220円)



「ある小さな漁村。
 為吉は、妻の病気のため、夜にも関わらず、カニ漁に出る。
 その頃、妻のお国は、十本足を七本、失ったカニ(♀)に襲われる夢を見ていた。
 漁の方はさっぱりだったが、網に人間の少女がかかる。
 少女は記憶を失っており、為吉は、龍神にちなんで、龍子と名付ける。
 彼女が家に来て以来、為吉の網だけ、カニが大漁になる。
 しかし、他の漁師達に、漁の方法を問われ、困っていると、龍子が、皆で一緒の漁船に乗ればいいと提案する。
 龍子の出した金で、漁船は建造されるのだが、龍子の目的とは…?
 そして、龍子の正体は…?」

 どうにもこうにも期待せずにはいられないナイス・タイトル&ジャケ!!
 フリークスを題材にした、エキセントリックな内容かと思いきや、実は「※※(ネタバレ防止の為、伏字)の復讐」で、やっぱり、いつもの「好美テイスト」です。
 復讐の方法が恐ろしく、まわりくどいのが難点ではありますが、まあまあ、面白い作品と思います。
 にしても、真ん中の足がどこから生えているのか、とても気になります。

・備考
 ある親切な方から貴重な御本をお借りしました。本当にありがとうございます。借りたものですので、問い合わせをされましても、答えられないことが多いと思います。ご了承ください。

2021年10月30日 ページ作成・執筆

曙出版・文華書房・リストに戻る

貸本ページに戻る

メインページに戻る