鈴原研一郎「ルリ子がふたり!?」(220円)



 収録作品

・鈴原研一郎「ルリ子がふたり!?」
「亡き父との思い出がいっぱいの伊勢へ旅行に出かけた向井ルリ子。
 彼女が東京に戻ると、我が家には、自分とそっくりな娘が先に戻っていた。
 母親にも信じてもらえず、愛犬も彼女に牙を剥く。
 遂には警察沙汰になり、犬に噛まれた傷から血液検査をするが、二人とも同じ血液型であった。
 帰る家を失い、ルリ子が途方に暮れていると、ボーイフレンドの昭一と出会う。
 ちょうどルリ子の家から帰る途中だった昭一は、彼女を連れ、再びルリ子の家に向かう。
 そこで、昭一は二人から話を聞くが、いまいちはっきりしない。
 昭一にも信じてもらえず、ルリ子はおじに電話をかける。
 急いでおじの家に向かうが、物陰から彼女に車が突っ込んでくる…」

・きたざわしげる「双つの顔」
「平家の落ち武者が惨殺された過去を持ち、時々呪い火が燃えると言われる土地。
 その土地に建てられた別荘に、大塚美代子の家族が東京から移り住む。
 家族は、アフリカで研究をしていた地質学の学者である父、心臓を患っている母、家庭教師の内田、お手伝いのあや子、それに美代子の五人。
 ある朝、美代子は、首に木の杭が突き刺さった愛犬の死体を発見する。
 また、彼女の母は、寝室で心臓麻痺を起こして、死んでいた。
 だが、心臓麻痺にしては、どうも様子がおかしく、警察が調査すると、謎の灰が見つかる。
 以来、この家では怪異が続発。
 皆が同時に見た、母親の亡霊が現れる悪夢。
 美代子の寝室を窓から覗く、謎の人物。
 そして、不気味に燃える、呪い火…。
 美代子の男友達の健二は、謎を解くために、屋敷に泊まり込む。
 怪異の裏で糸を引く人物の正体とは…?」

・備考
 ビニールカバー剥がし痕あり。本体、若干歪み。小口の天にゾッキ線、底に貸本店のスタンプ。後ろの遊び紙に落書きを消した痕あり。巻末にスタンプあり。

2017年12月15日 ページ作成・執筆

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