江戸川きよし「狼令嬢」(220円)
「林部邸の近くで起きた殺人事件。
被害者の男性は何者かによって喉を切り裂かれていた。
林部令子の恋人である、医者の大志は、林部一家に乞われて、夜、ボディガードとして屋敷に寝泊まりする。
愛犬が殺され、林部令子の妹、麻也子も襲われるが、犯人の行方は杳として掴めない。
警察の調査により、犯人は人間でなく、獣だという見解が示されると、令子と麻也子の父親はある過去に思い当たる。
獣の正体は一体何者なのであろうか…?」
こう言っては、身も蓋もありませんが、つまらないです。見所は、個人的には、皆無に近いです。
んにしても、ここまでデタラメかましておきながら、最後のコマのみシリアスに決めるというのは反則だなあ〜。
このため、内容的には見るべきところはないにもかかわらず、心の片隅に残ってしまう、困った作品です。
掃除の行き届かない、心の隙間や片隅には、こういう作品が多々こびり付いておりまして、こういうモノをむやみやたらにありがたがるか、きれいさっぱり排除しようとするかで、マニアであるかどうかが明らかになります。
(だからと言って、この作品の価値は上がるワケではありませんが…。)
・備考
カバー、ビニールカバーの剥がし痕があり、痛みあり。湿気のためか、本体の歪みあり。本体から表紙が外れかかり。読み癖あり。切れ、汚れ、シミ、小欠損が無数にあり、書ききれず。後ろの遊び紙に貸出票の貼り付けあり。後ろのカバー袖に落書きあり。
2016年2月26日 ページ作成・執筆