中山昌亮
「後遺症ラジオ@」(2012年10月19日第1刷発行)
「後遺症ラジオA」(2014年6月9日第1刷発行)
「後遺症ラジオB」(2015年6月9日第1刷発行)
「後遺症ラジオC」(2016年6月9日第1刷発行)
「後遺症ラジオD」(2017年6月9日第1刷発行)
「後遺症ラジオE」(2018年6月8日第1刷発行)
・単行本@(「NEMESIS」No.1(2010年7月)〜No.4(2011年4月)、#8(2012年春号)掲載)
・単行本A(「NEMESIS」No.5(2011年7月)、No.7(2012年1月)、#9(2012年夏号)〜#11(2013年冬号)、#13(2013年夏号)〜#16(2014年春号)掲載)
・単行本B(「NEMESIS」No.6(2011年10月)、#13(2013年夏号)、#15(2014年冬号)〜#20(2015年2月)掲載)
・単行本C(「NEMESIS」#12(2013年春号)、#20(2015年2月)、#22(2015年6月)〜#27(2016年4月)掲載)
・単行本D(「NEMESIS、#21(2015年4月)、#22(2015年6月)、#28(2016年6月)〜#33(2017年4月)掲載)
・単行本E(「NEMESIS」No.5(2011年7月)、#12(2013年春号)、#14(2013年秋号)、#19(2014年12月)、#32(2017年2月)〜#36(2017年10月)、#38(2018年2月)、#39(2018年4月)掲載)
傑作「不安の種」で知られる中山昌亮先生の意欲作…のはずだったのですが、失敗作と評価せざるを得ません。
と言うのも、未完だから。
ただ、これに関しては、雑誌の廃刊以上に、D巻の後半で語られる札幌に事務所を移してからの心霊トラブルのダメージが大きかったのではないでしょうか?
(実際、命にかかわる体験をしておりますので、「神様系」は怖い!!)
内容は「不安の種」のように「平凡な日常にふと紛れ込む怪異」を切り取った短編と、「おぐしさま(御髪様)」という道祖神像が巻き起こす怪異を江戸時代から現代まで断片的に描いたストーリーとに分かれます。(注1)
この「おぐしさま」ストーリーが他の怪異譚を取り込みながら徐々に収束していくのですが、途中からどんどんフェイドアウトしていき、結局、未完のため、真相は明らかにされないままです。
ですので、「不安の種」と同様に、ストーリーは求めず、日常に潜む「怪異の一断面」を楽しむが吉でしょう。
「女の形が浮かび上がった戸板の話」(単行本A)、「輪郭が二重に見える話」(単行本B)、「死者が出る家がわかる男の話」(単行本B)、「霊が現れるテーブルの話」(単行本C)、「長い頭の女の話」(単行本D)、「引っ越した家で少女が体験する話」(単行本E)などは出来が良いです。
でも、やっぱり、読後の感想は「完結して欲しかった…」の一言です。
・注1
この手の作品は粗筋の書きようがないので、簡単に済ましております。
ご了承ください。
2026年3月20日 ページ作成・執筆