船木美登利「血の肖像」(1987年9月12日第1刷発行)
「相本真砂と音田芙有子は町中で飛び降り自殺に遭遇する。
自殺者の男は「アルページュ…偽物…」と言い残し、死亡。
男は画廊の経営者で、経営不振から自殺したと見做される。
彼が画廊に、人気のある五十嵐貢の絵を置こうとしていたことと、五十嵐貢の絵のテーマが「アルページュ(母子像)」であることから、真砂は引っかかるものを感じる。
そんな時、真砂と芙有子は、芙有子の兄で新聞記者の三紀彦とルポライターの神谷稔の二人と軽井沢の別荘に滞在することとなる。
滞在の目的は密着取材であり、別荘の向かいには、五十嵐画伯のアトリエがあった。
アトリエには、五十嵐貢の師匠をはじめ、弟子筋の画家が、年に一度の同期会のために集まる。
だが、彼らは皆、腹に一物のある人物ばかり。
そして、一人また一人と不審な死を遂げていく。
五十嵐貢の「アルページュ」に秘められた過去とは…?
そして、彼の養子である五十嵐淳の秘密とは…?」
・備考
背表紙色褪せ。
2018年12月5日 ページ作成・執筆