志賀公江「黒衣の花嫁」
(1984年7月14日第一刷・1986年6月16日第三刷発行)

「朝、目覚めると、平凡な女子高生、藤本弓子は、一條麻那美になっていた。
 麻那美は、西日本観光の一條家の一人娘であり、その日、ライバル会社である姉小路家の四男、夏樹と宮崎のホテルで結婚式を挙げることになっていた。
 状況が全く理解できず、麻那美は取り乱すが、姉小路夏樹だけは彼女に優しく接する。
 どうやら、彼女は皆に頭がおかしいと思われているらしい。
 そんな中、麻那美の両親が何者かに刺殺され、結婚式はブチ壊しとなる。
 疑いは麻那美にかかるのだが、五年前にも、彼女は殺人を犯しているらしい。
 わずかな記憶を頼りに、彼女は一人で、宮崎から東京へと向かう。
 しかし、彼女が意識をなくしている間に、人や動物が死んでいく。
 茫然自失の彼女を助けてくれたのは、津川津也と名乗る、謎の青年だった。
 だが、彼女が眠っている間に、彼は行方不明となり、発見された麻那美は姉小路家に連れて行かれる。
 そこでも、不可解な殺人事件が起き、遂には、夏樹も犠牲となる。
 麻那美は殺人鬼なのであろうか…?
 そして、そんな彼女をかばい、縁談を進めようとする両家の思惑とは…?」

 少女漫画には詳しくありませんので、推測ですが、1970年代に描かれた作品ではないでしょうか?
 ミステリーとしてはムリヤリな所が若干、あるものの、ドラマチックな展開はやはり、ベテランの力量を感じさせます。
 にしても、幼馴染にしろ、結婚相手にしろ、イケメンで長足かつ長髪なんて、実に少女漫画だなあ〜。

2019年12月16日 ページ作成・執筆

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