関よしみ「ガラスの標的」(1985年2月6日発行)

 収録作品

・「ガラスの標的」(藤本ひとみ・原作)(「なかよしデラックス」昭和59年7月号〜10月号掲載)
「Y県S市。
 そこのN高等学校に転校してきた梶間麻子。
 彼女の父は元・大学教授で、市議会選に立候補する予定。
 彼女の父は、S市の城戸市長が様々なあくどいことをしている証拠を握っていた。
 が、城戸市長の手先により、麻子の家族は殺害された後、家に放火。
 唯一生き残った麻子は病院で目覚めるが、そこは城戸市長が邪魔者を監禁する、孤島の精神病院であった。
 そこで麻子は生き地獄を体験しつつも、脱出の道を探る…」
 関よしみ先生の出世作であり、スタイルを確立した名作でもあります。
 この時代にこれ程、サディスティックだった少女怪奇マンガを私は知りません。
 それにしても、「Y県S市」がここまで恐ろしい所だったとは知りませんでした…。

・「闇の十字路」(「なかよし」昭和60年1月号掲載)
「香田亜季の住む町では毎夜、暴走族が大暴れ。
 受験勉強が手につかず、ノイローゼになった亜季の兄は首吊り自殺をしてしまう。
 そのことにショックを受けた母親は、夜中、道路にロープを張り、それがもとで暴走族の一人が事故死。
 しかし、その事件が火に油を注ぐかたちとなり、暴走族は白昼でも暴れるようになる…」

平成27年3月27・29日 ページ作成・執筆

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