松本洋子「怪奇博物館」(赤川次郎・原作/1991年7月6日第1刷発行)

 収録作品

・「ドールハウス」(「なかよしデラックス」1990年1号掲載)
「川北亜季実の住むマンションで、次々と盗難事件が起きる。
 しかし、金銭が目的なようでなく、椅子や洗面器、机、布団一式と、どうやって運び出したかわからない。
 亜季実の親友の千草も謎の失踪をしてしまい、亜季実は下の階に新しく越してきた住人が怪しいとにらむ。
 下の住人がいつも留守なので、亜季実の母親が巨大な箱を預かってから、おかしなことが起きるようになったのだ。
 箱を開けて、中身を確かめようとすると、下の階の住人の緑川という若い男が現れる。
 彼の仕事は魔術師で、母親を早くに亡くしたために人見知りになった幼い女の子と一緒に住んでいた。
 どうしても緑川への違和感を拭えない亜季実は緑川の身辺を探るのだが…」

・「呪う人形」(「なかよしデラックス」1990年2号掲載)
「大金持ちのお嬢様、茉莉子にも手に入れることができないものがあった。
 それは親友、美緒の彼氏の貴之。茉莉子の胸は嫉妬に燃えていた。
 そういう状況の最中、茉莉子の誕生パーティのプレゼントの中に、わら人形が入っていた。
 茉莉子は、美緒のネックレスを手に入れ、わら人形に呪いをかける。
 すると、美緒が原因不明の心臓発作を起こし、茉莉子は良心の呵責に苦しむ。
 茉莉子は病院の美緒を見舞うが、美緒が貴之に捨てられたことを聞く。
 大学の貴之を訪ねる茉莉子の目の前には、別の女性がいた。
 茉莉子の呪いの矛先はその女性に向いてしまい、そして…」

・「真紅の影」(「なかよしデラックス」1990年3号掲載)
「ある夏、中学二年の薫は、両親と弟と貸し別荘を訪れる。
 弟と別荘を探検しているうちに、地下室で棺を発見する。
 そこで薫は「わたしを動かしてくれ」という声を聞く。
 翌日の晩、薫は両親にそのことを話し、皆で地下室を見に行くが、棺は空っぽだった。
 しかし、どうも棺の場所が変わっているような気がする。
 その夜…」

平成27年5月28日・6月1日 ページ作成・執筆

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