成毛厚子「神隠し」(1988年12月13日第一刷発行/370円)

「神隠し」(所載/1988年発行 週刊少女フレンド第17号)
「怪奇映画を撮るために、小さな小島を訪れたスタッフ一同。
 主演のベテラン女優、松原富士江と若い女優の小泉千秋は常にいがみ合い、監督の今井宣彦もベテラン女優の尻に敷かれて、おたおたするばかり。
 しかし、松原富士江の付き人、水上早穂と、小泉千秋の付き人、律子、それに、スタッフのサブを加えた三人は大の仲良しであった。
 島へロケに向かうことを、律子は胸騒ぎがすると、ひどく嫌がる。
 実際、その島には「神隠し」の言い伝えがあり、モヤみたいなものが人を飲み込むのだと言う。
 ロケが始まってから、おかしなことが続き、律子は目が針を刺すような痛みに襲われる。
 そして、ある日、主演女優の松原富士江が忽然と旅館から姿を消す。
 彼女は「神隠し」に遭ったのだろうか…?
 そして、この島に伝わる「神隠し」の真実とは…?」

「炎の迷宮」(所載/1988年発行 週刊少女フレンド9月1日号増刊)
「辻村素子は、お盆に友人達と一泊の旅行に出かける。
 二台の車に分乗して、目的地に向かうが、途中、素子達の乗った自動車が事故を起こしてしまう。
 待ち合わせ場所に徒歩で行く破目となるが、その待ち合わせ場所に郷土資料館があった。
 何気なくその資料館に入った素子達は、その中で昭和初期の大噴火の被害を描いたジオラマを目にする。
 直後に停電が起こり、暗闇の中、資料館をさ迷ううちに、素子達は、連れの女性の焼死体を発見する。
 素子達は出口を探すが、同じ順路を回るばかりで出られない。
 その間に、犠牲者は増えていく…」

平成25年11月12日 ページ作成
昭和27年4月16・17日 執筆

講談社・リストに戻る

メインページに戻る