高階良子「タランチュラのくちづけ」(佐山哲郎・原作/1976年3月10日第1刷・1979年1月1日第10刷発行)
「胸に蜘蛛の痣を持つ、谷川蘭。
両親は亡くなり、肉親は兄のタケルのみ。
十六歳になった蘭は、アマゾンに呼ばれる夢をしばしば見るようになる。
胸の疼きに耐えられず、蘭は、兄が参加するアマゾンへの探検隊へ男装して同行。
影山博士がリーダーとした探検隊は、奥アマゾンへ向かう。
その途中、蘭は様々な人物に出会う。
彼女をつけ狙う、恐ろしきマクンバの呪術師、イオマン。
蘭を陰から見守る、謎深き女性、シルバ婦人。
そして、蘭と深いつながりのありそうな青年、ロア。
様々な人物の思惑が錯綜する中、蘭の出生の秘密が明らかとなる。
奥アマゾンに存在するタランチュラ王国とは…?」
(「なかよし」1975年10月号〜1976年3月号)
怪奇マンガというよりは、怪奇色の強い冒険ロマンでありますが、高階良子先生の名作の一つとしてはずせません。
佐山哲郎という方が原作を担当しており、ファンタジックかつロマンティックなストーリーが高階良子先生の絵柄と奇跡のマッチングを見せます。
また、マクンバ(ブラジルの土着の呪術?)の描写がやけにおどろおどろしくて、味わい深いです。
2018年6月13日 ページ作成・執筆