成毛厚子「心霊体験 実験室のマリコ」(1991年5月13日第1刷発行)

 収録作品

・「心霊体験 実験室のマリコ」(「平成2年発行 少女フレンド8月15日増刊 サスペンス&ホラー特集号」所載)
「夏希の学校に伝わる怪談、実験室のマリコ。
 夏の合宿で、夏希を含む女子数名は、ぶりっ子で男に手を出しまくる千鶴の化けの皮をはぐ為に、ある計画を立てる。
 それは、実験室でこっくりさんの真似事をして、「実験室のマリコ」をだしにして、千鶴を脅かそうというものだった。
 しかし、その際に、薬品棚の薬ビンが割れ、中にあったお札が濡れて、ダメになってしまう。
 その夜から、千鶴は行方不明。
 翌日、こっくりさんを様子を映したビデオを観ると、千鶴の背後の楽品棚のガラスに奇妙な顔が浮かび上がっていた。
 夏希達は千鶴を探すが、「実験室のマリコ」の真実を知ることとなる…」

・「左眼の悪夢」(「平成3年発行 少女フレンド1月15日増刊 サスペンス&ホラー特集号」所載)
「祖母の見舞いに行った千穂は、子供の姿を追ううちに、階段から転落、足を骨折して入院する破目になる。
 そこで千穂は、どろどろした「虫」が病人に取りつき、衰弱させていくのに気づく。
 その「虫」は「人の形をしたもの」の口から吐き出され、病人を覆い、遂には衰弱死させていたのだった。
「人の形をしたもの」から狙われた千穂は、同じく「虫」が視える転校生、志水剛の協力を得て、病院から脱走を図る。
 しかし、「虫」に追い詰められ、逃げ込んだ部屋で、彼らは「虫」の巣を発見するのだった…」

 素晴らしい!!
「心霊体験 実験室のマリコ」も「左眼の悪夢」も両方とも、傑作だと思います。
 個人的には、グロ描写炸裂の「左眼の悪夢」の方が好みです。なかなか強烈ですよ、コレは。

平成27年4月20日 ページ作成・執筆

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