佐藤陽子「黒の伝道」(1987年12月12日第1刷発行)
「ミッション・スクールの聖華女学院。
大学教授を父に持つ沖崎絵里は高等部の二年生。
三学期、絵里のクラスに、黄楊ユリエという娘が転入してくる。
ユリエはフランス出身で、ハーフなのか、非常に美しく、大人びていた。
絵里は、ユリエと隣の席になったことがきっかけに、彼女と急速に親しくなる。
だが、一方、幼なじみで、女学院の先生でもある山尾が、ユリエに心奪われるのではないかと気が気でない。
実際、天使のように美しいユリエであったが、彼女の周囲では、エロ神父や他高校の不良達が無惨な死を遂げる。
また、平穏だった学園では、生徒達の不和が徐々に激しさを増し、殺人事件まで起きる。
絵里と山尾は、ことの原因はユリエではないかと考え、彼女を魔女ではないかと疑うのだが…。
黄楊ユリエの正体は…?
更に、ユカリは、絵美の父親と何らかの関係があるようなのだが…?」
「女学校+悪魔(より正確には魔女)」をテーマとした作品です。
オカルト系の知識をそこそこ取り入れており、ストーリーは(若干わかりにくいものの)大きな破綻はありません。
残酷シーンもありますし、力作だと思います。
・備考
背表紙色褪せ。
2018年11月15日 ページ作成・執筆