蔵石ユウ・原作/白山一也・漫画
「絶望集落@」(2020年8月7日第1刷発行)
「絶望集落A」(2021年1月8日第1刷発行)
「絶望集落B」(2021年5月7日第1刷発行)


単行本@(2020年3/21号〜4/18号、5/2号〜5/16号、5/30号)
・「第1話 はじまり」
 巨大なショッピング・モールと寂れた商店街のある典型的な田舎町。
 高校生の鶴田知海は代々マタギの家系で、祖父と二人暮らしをしていた。
 登校する前、日課として彼女は祖父と共に山の見回りをしていたが、最近、山に動物がいないことを訝る。
 そして、冬のある日、二人は山中で若い娘を保護するのだが…。
・「第2話 検証」
 保護された娘は三沢家の長女、由紀江であった。
 彼女は何ものかに乱暴され、ひどい精神錯乱を起こす。
 更に、恋人は猿に食べられたと訴えていた。
 知海の祖父、警官、婦警は現場検証に向かうのだが…。
・「第3話 遭遇」
 山中に放置された車内には男の食い荒らされた死体があった。
 知海の祖父は山に異様な雰囲気を感じ、警官に急いでここから逃げようと警告する。
 だが、警官は信じず、そればかりか…。
・「第4話 復讐」
 三沢由紀江の弟(名前がわからないため、以降、「三沢」)は姉をレイプしたのは川田という不良だと考える。
 彼は復讐するため、知海から猟銃を借りようと彼女の家を訪れる。
 鶴田の家は町外れの、山の麓にあった。
 当然ながら、知海は彼の申し出を断るのだが…。
・「第5話 襲撃」
 山から鹿が走り出てくるが、2メートルはある巨大な猿が鹿にしがみつき、その肛門に腕を突っ込んでいた。
 猿は鹿の内臓を引き抜き、その後、死体を犯す。
 知海と三沢は家に立てこもるが…。
・「第6話 侵入」
 夜が更けると、猿が家への侵入を始める。
 電気を切られ、暗闇の中、二人は勝手口からの逃走を図るのだが…。
・「第7話 射殺」
 三沢を襲った猿を知海は射殺する。
 念のため、家の周囲を見回るが、他の猿は逃げたようであった。
 二人が猿の死体を調べていると、三沢の顔に液体が噴射されるが、それは…。
・「第8話 包囲」
 警察を呼ぶも、猿の死体は消え、警官は信じてはくれない。
 しかし、起こったことは現実であった。
 山から動物が消えたのも、三沢の姉を犯した犯人もあの猿と考えれば納得がいく。
 そして、山に食料がなくなれば、猿は食料を求めて…。
・「第9話 陵辱」
 通報があり、警官二人を乗せたパトカーが大熊家に向かう。
 この家は鶴田家の近くにあった。
 警官がパトカーを降りると、家は電気が消え、犬小屋は血まみれで犬はおらず、玄関のドアは破られていた。
 助けを求める声が聞こえ、警官が中に入ると…。
・「第10話 混沌」
 沢田は鶴田の家で不安な一夜を過ごす。
 家に戻ると、彼は無断外泊をしたことで父親に怒られる。
 彼は巨大な猿に襲われたと説明するも、父親は信じない。
 ふてくされて部屋で寝転がっていると、親友の田上からショッピング・モールに行かないかという誘いが来る。
 沢田の母もショッピング・モールに行っていたが、その時、知海の言葉が沢田の頭をよぎる…。

単行本A(2020年6/13号、6/27号、7/11号、7/25号、8/8号、8/22号、9/5号、9/19号、10/17号)
・「第11話 拡大」
 沢田は原チャリでショッピング・モールへ向かう。
 その頃、町では巨大猿の集団が押し寄せ、人々を殺し、また、犯していた。
 市民は緊急避難場所のショッピング・モールに押し寄せるが…。
・「第12話 崩壊」
 沢田は鶴田知海の家を訪れ、彼女に助けを求める。
 彼女は沢田への協力に消極的であったが、彼女の家の付近にも巨大猿が現れ、四の五の言っている場合ではなくなる。
 二人は通りがかった消防車に乗り込み…。
・「第13話 密集」
 ショッピング・モールには市民が押し寄せ、パニック寸前であった。
 店長の武藤はこの事態にうんざりしながらも、出世のチャンスと考え直し、モールを避難施設として開放する。
 この混乱の最中、沢田の母親は田上と出会い…。
・「第14話 入店」
 消防車の上から沢田と知海は町の惨状を目の当たりにする。
 しかも、ショッピング・モールの建物には無数の巨大猿が張り付いていた。
 消防車は、運転手が亡くなったため、制御不能となり…。
・「第15話 夢中」
 沢田と知海はショッピング・モールの中に入る。
 一階には死体がいくつも転がっていたが、生きた人間は見当たらない。
 沢田が母親や田上が殺されたと悲観し始めると…。
・「第16話 食堂」
 沢田と知海は二階でモールの社員と会い、皆が避難しているバックヤードへ案内される。
 そこの社員食堂には難を逃れた市民たちがおり、田上の姿もあった。
 田上は沢田を見るなり土下座をする。
 彼は猿が侵入してきた際、沢田の母親とはぐれたのであった…。
・「第17話 格差」
 武藤店長は現状を鑑み、バックヤードへの出入り口を封鎖する決断をする。
 封鎖すれば他の生き残った人達を見殺しにすることとなるが、現実問題、ここに籠城して救助を待つより他に手はない。
 しかし、知海は封鎖する前にここから出て行こうとする。
 その理由とは…?
・「第18話 同類」
 バックヤード以外に生き残りはいないかと思われたショッピング・モール。
 だが、不良の川田の一味はモール内で略奪にいそしんでいた。
 川田の思惑とは…?
・「第19話 集合」
 沢田と知海が社員食堂で脱出の機会を窺っていると、秋山という男性が話しかけてくる。  彼は一階に生き残った人がいるかどうか捜すため、同志を探していた。
 これに加わるのが、沢田、知海、田上、井上という女性、そして、佐山。
 この佐山という男は格闘技経験者だという話だが…。
・「第20話 儀式」
 バックヤードを抜け出すと、猿の子供が死体を食べていた。
 佐山はチェーンソーで小猿を殺し、「慣れ」るために皆に鈍器で死体を殴るよう命令する…。

単行本B(2020年10/31号、11/14号、11/28号、12/12号、12/26号、2021年1/23号、2/6号、2/20号、3/6号、3/20号、4/3号、4/17号)
・「第21話 栄光」
 佐竹はキチガイっぷりを徐々に明らかにしていく。
 だが、秋山と井上は彼に決して逆らわず、事を荒立てようとはしない。
 高校生の頃、佐山は彼らの高校の「英雄」だったとのことだが…。
・「第22話 孤独」
 ガードマンの本多は警備室でモニターを監視しながら、秋山に状況を報告する。
 この本多という男は元・近江堂洋品店の主人であった。
 洋品店を閉店した後、彼はモールに非正規のガードマンとして雇われる。
 そして、この惨劇の日、彼の頭に浮かんだ考えは…?
・「第23話 保険」
 沢田の一行は食品売り場に向かう。
 だが、本多の報告とは違い、ここには巨大猿の群れがたむろしていた。
 秋山は殺され、井上は猿に捕まり、佐山は巨大猿に囲まれる。
 この隙に沢田・鶴田知海・田上は逃げようとするが…。
・「第24話 拘束」
 沢田たちは川田の一味と鉢合わせする。
 川田は、猿に襲われた時のおとりとして、三人の女性を拘束して連れていた。
 その中の一人は沢田の母親で、川田は沢田に交換条件を出すのだが…。
・「第25話 新種」
 突如、巨大猿が一斉に遠吠えを始める。
 その遠吠えが止んだ時…。
・「第26話 猛進」
 猿の遠吠えが唐突に止んだことから沢田は危機が迫っていると感じる。
 彼は川田や沢田に一時休戦して、皆で逃げようと提案するが、川田は耳を貸さない。
 その時、猿の群れが彼らの方に殺到してくる…。
・「第27話 必至」
 猿を追って現れたのは二匹の巨大な猪であった。
 沢田たちはエスカレーターで二階に上がり、とりあえず、難を逃れる。
 沢田の母親によると、モール行きのバスが臨時で三階に駐まったらしく、彼らは三階を目指すが…。
・「第28話 一瞬」
 三階の駐車場には巨大熊がおり、川田の子分はその爪の餌食になる。
 沢田の母親はまだ息があると川田の子分を助けようとするのだが…。
・「第29話 朦朧」
 三階の脱出口は塞がれ、絶望しかけた時、佐山からバックヤードの従業員出入り口からなら逃げられると知らされる。
 彼らはバックヤードへ向かうが、そこには猪に追い立てられた巨大猿がおり…。
・「第30話 虚栄」
 従業員出入り口から彼らは外へと出る。
 入り口の前にはパトカーが止っており、田上は助けを求めるが…。
・「第31話 別離」
 パトカーは使えず、移動手段は川田の原チャリだけであった。
 もう一人、原チャリには乗ることができるのだが…。
・「最終話 吹雪」
 川田は知海に対してその腐った本性を明らかにする。
 吹雪の中、生き残るのは…?

 蔵石ユウ先生は人気原作者でありますが、「絶望集落」は駄作です。駄作としか形容のしようがありません。
 癖のありすぎる作画(顔のスクリーントーンがどうも…)、焦点ぶれまくり、かつ、救いようのないストーリー、深みのない人物設定、非常に不快度の高い残酷描写&セクシャル描写…と問題はいろいろとありますが、これはまだ構いません。
 最大の問題は作品が途中放棄されていることなのです!!
 私、これは絶対にやったらダメなことだと思っております。(注1)
 そりゃ、まあ、雑誌の廃刊や打ち切り、作者の体調不良(霊障含む)等、休載には様々な事情があるでしょう。
 また、それ故に、ムリヤリ、かつ、テキト〜なラストを迎える…というのも(あまり感心しないものの)許容できます。
 でも、それすらせずに、「完」で作品を終了させて、後は知らんぷり…というのは「読者への裏切り」以外の何ものでもありません。
 とりあえず、言えることは、読まない方が賢明です。

・注1
 この点で真に最低な作品があるのですが、あまりにムカついて、サイトで書く気がしません。
 でも、書いて世に知らしめなければ、他に被害者が出るかもしれず、葛藤を抱えております。

2026年5月25〜27日 ページ作成・執筆

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