あかつき・ただし「呪いのバレリーナー」(200円)
「バレエが大好きな少女、アンナ。
彼女と両親はある家に引っ越した一週間後の夜、母親に異変が起こる。
母親は、鏡の中に血まみれの少女が映ると取り乱すが、アンナと父親の目には見えない。
その夜、ベッドの母親のもとに、血まみれの少女の幽霊が現れ、母親に、踊りを見てと頼む。
少女の踊りを見たことが原因で、母親は錯乱し、翌朝、二階のベランダから転落死する。
母親の死から三日後の夜、アンナと父親も鏡に、血まみれの少女の姿を見る。
警察を呼び、調べたところ、鏡の裏の壁に、少女の死体が塗りこめられているのが判明する。
少女はイーデスというバレエが大好きな少女で、7,8年前、音楽家の両親と突如、行方不明になっていたのであった。
アンナと父親は別の住居へ引っ越し、新生活を始める。
その際、お手伝いの婆やを雇うが、アンナは婆やを不審に思う。
観察していくうちに、アンナは婆やが、イーデスの死に関係していると確信していくのだが…」
当時、ブームだった(らしいけど、興味がないのでよくわからない)「バレエもの」と「怪奇マンガ」を(半ば)強引に融合させた作品です。(注1)
とは言え、、大ベテランの木村光久(aka 木村光志、木村仁)先生の手によるものですので、スムーズな展開ですいすい読ませるのは流石の一言!
キクタヒロシ氏「昭和の怖い漫画」(彩図社)にて紹介されております。
・注1
私の知る限り、これ以上の作品は、「バレエもの meets 侵略SF(?)」な「星からの合図だ!」(光文社「少女」連載/園生義人・原作/大竹昌夫・画)。
かの「くだん書房」の店主さんが頭を抱えたというブツでありますが、私は、状態の悪い付録本を二冊持っているだけですし、ネットにもちっとも情報がない…。
全貌の解明はあきらめましたので、全編を通して読んだという方がもしも、おられましたら、どういう作品なのかご教示いただけますと幸いです。
・備考
ビニールカバー貼り付けあり、また、それによる歪みや痛み。糸綴じあり。後ろの遊び紙に書き込みあり。
2020年3月30日 ページ作成・執筆