どやたかし「スペードのクイーン」(220円)



「新聞記者の牧真介は、妹のひろ子と共に、登別温泉に旅行に出かける。
 折角の休暇なのに、ひろ子はトランプ占いで、不吉なスペードのクイーンが出たのが気になって仕方がない。
 二人は、泊まった旅館で、二人にそっくりな新婚カップルと隣部屋となる。
 カップルは親しげに二人に接するが、ひろ子は二人の仲が良くないように直感で感じる。
 そして、カップルと知り合って以来、真介とひろ子の周辺ではおかしなことが起こり始める。
 旅館の窓に挟まれた、破り捨てたはずのスペードのクイーンのカード。
 地獄谷での落石。
 真介への謎の電話。
 そして、隣部屋の夫のトランクから漏れた骨粉…。
 ひろ子は、隣の夫が妻を殺したと疑い、留守の間にトランクを調べようとするのだが…。
 隣のカップルの正体とは…?」

 正直なところ、サスペンス・ミステリーとしては詰めの甘さが目立ち、良い出来とは言えません。
 でも、この作品、残酷描写がいい塩梅に強烈で、そこは非常に魅力的。
 熱湯で溶ける人体、首なし死体に切断された生首、頭蓋骨ゴロゴロ等、予想以上にやってくれて、わたしゃ、大喜びです。

・備考
 ビニールカバー貼り付けあり。糸綴じあり。所々、欄外に鉛筆で漢字の書き込み。後ろの遊び紙に紙を貼り付け。

2019年1月7日 ページ作成・執筆

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