どやたかし「ユカは二度死ぬ」(220円/1965年頃)



「藤ヶ崎由可は、産まれるとすぐ両親が離婚し、亡き母親が苦労して育ててくれた。
 ある日、彼女のもとに父親の遺産話が舞い込む。
 弁護士と一緒に長野県の美ヶ原に向かう予定だったが、弁護士が轢き逃げにあい、彼の弟である佐々修が代理を務めることとなる。
 松本駅におじが来ており、二人は藤ヶ崎家先祖代々の邸へと連れて行かれる。
 そこは頑丈だが、荒れ果てた西洋館で、今は誰も住んでなく、「死人の家」と呼ばれているらしい。
 その夜、親戚一堂を前に遺言状が読み上げられる。
 親戚は以下の通り。
 おじの藤ヶ崎金造・なつの夫婦。
 金造の息子、卜部鉄二と息子の鉄也。
 叔父の藤ヶ崎銀造・律子の夫婦。
 法律上では財産は全て由可のものであったが、父親が亡くなった部屋で三夜過ごすという条件がついていた。
 由可は早速、その夜から泊まることにするが、その夜から、親戚達が一人ずつ何者かに殺害されていく…。
 犯人は「ねまきをきたおんな」らしいのだが…?」

 遺産相続を巡るサスペンスですが、ラストの謎解きが若干、強引かも。
 あと、藤ヶ崎金造の妻、なつが途中から消えてしまうのが、引っかかります。(作者が忘れてたっぽいです。)

・備考
 カバー欠。後ろの遊び紙に貸出票の貼り付けあり。

2022年1月19日 ページ作成・執筆

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