黒田みのる「魔少女の血」(1987年5月25日第1刷発行)
「両親が交通事故で急死した後、父親の友人に引き取られていた折原美佐。
だが、最初に見受けを拒否した叔父が、突如、彼女の面倒を見ると言い出し、先祖伝来の土地に建つ住むペンションで、一緒に暮らすことになる。
ペンションには、叔父夫婦とお手伝いの娘、永山広子の三人が住んでおり、美佐は明朗な広子に姉のような親近感を覚える。
そこに移った翌朝、美佐は窓外に奇妙な老婆の姿を見る。
老婆は、叔母夫婦の死を予告し、折原一族の末裔は美佐一人だと告げる。
そして、死にたくなければ、身体を流れる、悪い血を全部入れ替えるよう警告し、姿を消す。
実際、叔父はどこか様子がおかしく、発作的に「血をくれー」とわめきだすようになっていた。
間もなく、叔父は急死、また、叔母も後を追うように亡くなってしまう。
二人の死因は、身体中の血を失ったことであった。
ペンションの常連客で医師の村井章は美佐にペンションを離れるよう警告するが、美佐はここに留まる決意をする。
しかし、数日後、折原一族に恨みを持つ霊が、美佐の命を奪うべく集結する。
美佐や永山広子、村井章の運命は…?」
黒田みのる先生の描き下ろし作品は最後までワケわからんままの作品が少なくありませんが、この作品はまあまあ楽しめます。
クライマックスの「人魂大襲撃」(というほど凄いもんでもありませんが…)や「生首が帰って来た」な展開(生首、強い!!)は味わい深く感じました。
2018年10月2日 ページ作成・執筆