松下哲也「けもの娘」(1976年1月30日発行)

「ある僻村の駅に降り立つミコ。彼女は霊能力を持つ祈祷師であった。
 ミコはすぐさま村の名家、山峰家に連れて行かれる。
 山峰家の人々は、相次ぐ霊現象に悩まされており、それを鎮める為にミコを呼んだのであった。
 ミコの祈祷により、山峰家での霊現象は一旦は収まるものの、ミコには怨霊の恨み声が聞こえる。
 山峰家にしばらく滞在することにして、ミコは呪いの原因を探ろうとする。
 どうも家の近くにある蔵が怪しいが、鍵がかかっていて、家族の話では、全く使われていないと言う。
 しかし、山峰夫婦の息子、昌夫が蔵に出入りしているところをミコは目撃。
 近所の子供の手引きで、蔵に忍び込んだミコが見たものは「けもの人間」の老女の剥製であった。
 無類の生物学マニアであった昌夫は、山奥の部落にひっそりと住んでいた「けもの人間」を剥製にして、蔵に隠していたのであった。
 絶滅していたかと思われた「けもの人間」であったが、剥製にされた老女の孫娘が実は生き延びていた。
 そのことに気付いた昌夫は研究のために、その少女をさらう。
 ミコは少女を救おうと手を尽くすのだが…」

・備考
 貸本。鉄鋲で綴じ。カバー、背表紙の一部、欠損あり、また、痛みあり。後ろの遊び紙に貸出票の剥がし痕あり。

2016年2月7日 ページ作成・執筆

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